みなさん、こんにちは。長介です。
ところで、皆さんがこれまで歩んでこられた人生で、「想像力・創造力」が重要となった局面はありましたか?
おそらく、多くの方が、その必要性を感じたことがあるでしょう。
その「想像力・創造力」は、進化し続ける”AI”も苦手といわれている領域。だからこそ、AIが進化した今後の社会でも、想像力や創造力は依然と重要視されることでしょう。
ただ、その領域においてもAIの進歩がみられるようです。だとするならば、我々も、そして次世代を担う子供も、より高いレベルの創造性が求められる――そんな時代に生きるのかもしれません。
さて、そのような、時代の変化や、非認知能力への意識向上もあいまってか、「想像力・創造力」は、「伸ばしてあげたい子供の能力」にしばしばランクインしています。
しかしながら、その想像力・創造力に寄与しそうな絵画・工作系の習い事は、「親が子供に習わせたい習い事ランキング」の上位に入りません。限られた時間や予算のなか、他に優先したい習い事があるのが理由でしょうか。その理由は、私もよく理解できます。
とはいえ、創造力を鍛えることの重要性は変わりません。
それならばと、今回は、家庭でできる、想像力・創造力トレーニングについて考えてみたいと思います。
・・・早く走りたかったら走る練習をする。記憶力を伸ばしたかったら、記憶のトレーニングをする。創造力を伸ばしたかったら、創る。
ということで、今回は、子供も気に入っている「パターンブロック」で、「自由に創造してください」というお題の知育模様をお伝えしたいと思います。
知育活動に熱心な、皆さまの一助となれば幸いです。
どのような提示が創造力を鍛えるのか
「見たものを創る」ことは、これまでも多く取り組んできました。「パターンブロック」や「ニキーチンの積み木」、くもんの「図形キューブ」を使い、また、パターンカードの提示によって行ってきました。

今回は、その「見たものを創る」のではなく、パターンブロックを使って好きなように創る、「自由な創作」を促したいと思います。
ただし、自由といっても完全なる自由というわけではなく、知育に繋がって欲しいわけです。そのため、想像力・創造力の向上に効くには、どのような提示が良いのかを探るべく、ひとまず次のような方法を検証してみました。
① 創作テーマも、創作の方法も本人任せの提示
たとえば、「夏って聞いて、思いついたものを創って」という提示を行いました。
そして、できたものが、こちら。

やけに上手で、作る時も迷い無し。もしかしたら、どこかで似たようなパターンを見たことがあるのかもしれません。いずれにせよ、ゼロから、他の人が認識できる形を創ることができました。
② 創作テーマを伝え、その創作方法は本人任せの提示
次に、「花火から出るものを創ってみよう」と、花火のイラストが描いてある紙を提示してみました。
- 花火のイラストのみ描かれたシートを提示
- 「線香花火」を創ったようです
表現したいことは良くわかります。ダイナミックにつくりました。
③ 「パターンカード形式」で、枠に収まるような創作の提示。
最後に、問題集に掲載されているような、パターンカード(枠付き)を提示してみました。
- 「あさがお」
- 「うちわ」
- 「ふうりん」
上手だとは思いますが、上記①・②の提示方法でみられたような、創造性は発揮できていないように思います。それは、そもそもの主旨が違うからでしょう。
やはり、「枠にはめる」「正解を創る」というルールがちらつくと、反して創造性が引っ込んでゆくような印象があります。
つまり、想像力・創造力を鍛えるためには程よい自由が必要
上記のことから、想像性・創造性を高めるための知育活動としては、上記①・②のように、お題だけを決め、そのやり方は自由とするような提示が良いと判断しました。
見えないものを見ようとして(想像して)、それを形にする(創造する)類のトレーニングが、想像力・創造力を刺激するのでしょう。
これまで、「思考系」の知育玩具を触ってきたわが子。パターンブロックもそうですが、比較的、正解させることを重視したトレーニングを重ねてきました。それは、とても重要なことだと思うので、今後も継続してゆきます。
しかし、子供たちが生きる時代は、誰も経験したことない、先が分からない時代。
そのような時代に、子供がより良く活きるためには、先々をイメージし、見えない選択肢に気づいたり、選択肢を創れる力が必要なのかもしれません。
そのために重要な、非認知能力のひとつ「想像力・創造力」を、これから注視していこうと考えています。
皆さまは、想像力・創造力について、どのように考えますか。まだまだ、先は長いし見えない知育活動。一緒に頑張ってゆければ幸いです。
本記事が、知育活動の参考となりますように。
【想像力・創造力を鍛えるための知育玩具について纏めています】

