皆さん、こんにちは。
我が子もまもなく小学生となり、1歳半ごろから始めた知育も早5年。
そのなかで、「かず」など、算数に関連するテーマにも鋭意取り組んできました。
そして、未就学児童期というタイミングで、四則演算や分数・少数の学習(理解)に取り掛かることもできました。この理由のひとつには、まさしく、かずの「概念理解」を幼児期の知育活動として行ってきたことが挙げられます。
そして、現在は本格的な「計算のトレーニング」に移行し、「計算」を日課としているのですが、この計算のトレーニングが一筋縄ではいきません。
計算のトレーニングに取り組めば取り組むほど、珍プレイが発生します。
そこで、本記事では、日々の計算トレーニング中に気づいたことをお伝えすべく、綴ってゆきたいと思います。もしかしたら、皆さんがお子さんと一緒に取り組まれる時の気づきとなることを願いまして。
もちろん、現在、知育活動に取り組まれている方、小学校での教育計画を思案されている方など、多くの方に参考の一助となれば幸いです。
子供が計算問題を早く正確に解くために必要なこと
さて、計算力=計算スキルと考えていた私。日々の計算トレーニングに付き添っているなかで、常々実感することがあります。
それは、計算を早く正しく行うためには、計算方法の習熟だけでなく、「注意力」などの非認知能力や、計算用紙の書き方などの「所作業」が、とても大事だということ。例えば我が子にとっては、「文字を大きく書くこと」「写し間違えないこと」が課題です。
このような課題は、これまで取り組んできた知育問題では見受けられなかったもの。しかし、3つ4つの計算を行う問題や、線文図を書く問題などに触れると、このよな、抑えなくてはいけないポイントがどんどんと出てきます。
しかも、このような「字を大きく書く」ことや「写し間違えない」などは、少し練習すれば改善できると思うでしょう? 親からすれば、意識すれば簡単に出来るようになると思うのですが、子供にとっては、それを問題ごとに毎回、毎日できるようにすることは、簡単ではないようです。
そのため、これらの課題が、習慣として身に着くようになるには、ゆっくりじっくり取り組むべきなんだ、そういうものなんだと、理解するようにしました。計算処理能力はメキメキ伸びているのに、こちらが当たり前と考えるところ、簡単に見えるところでまごつくなんて、不思議なものです。
どのように指導をしてゆくべきかについては、これから発生ベースで書き綴ってゆきたいと思います。今はまだ、「こうすれば解答が早くなった!」というレベルまでいっていないように思います。上の問題を解いているのに下の問題と合流をして解き進めるなど、珍プレイを繰り返しているので。
「なぜそのように計算するか」の理解が大事です
「仕組みや原則の理解」は、とても大事です。そのため、かずの概念理解を優先し、時間も割いてきました。
しかし、一方で、最初に概念ばかりを教えずともよいのでは?とも振り返っています。
理由は、計算トレーニングを通じて、下記のようにも感じてきたためです。
概念の理解は、様々な切り口から促したほうが効果的
一気に概念の習熟をしていても、日常の中で使わなければ忘れる
「算数」のプリントワークを日課で取り組むようになってからが頃合い
たとえば、四則演算の概念理解の場合、計算問題だけでなく、文章題を通じて考えることで、計算式の意味を深く考えるようになります。四則演算の方法をマスターし、分数や小数を知り、一巡してから、
3歳や4歳くらいだと、概念を理解でき、また文章題も解くことができるようになると思います。しかし、他の学習テーマも含め、それを定期的に取り組めるかどうかについても、同時に考えなければなりません。
我が家の場合は、6歳になるころから、自学自習型のプリントワークに移行しましたので、ちょうどそのタイミングが頃合いだったのかもしれません。
四則演算の概念を今一度教え直し、また割り算についても、等分除、包含徐についても再度教えました。
「誰でもやらなきゃ忘れる」と考えて、毎日定期的に取り組むことができる環境が整ってきたタイミングと、理解力がついてきた頃にやると良いでしょう。
ご参考までに、計算式について理解が深まったドリルを挙げておきます。
計算の概念を簡単にでも理解できたなら、次に、その数式の意味を「図」で理解しましょう。そうすることで、後々、計算にまつわる様々な問題や理解がスムーズになると思います。もちろん、計算を工夫する際の、「なぜそのように数字を加工するのか」についても、理解がスムーズになると思います。
結局いつまで経っても 家庭での学習時間捻出がカギ
私が、子供が小学校に入学してからしばらく腐心しているのが、我が子の小学生生活での時間の捻出です。そういえば、子供がもっと小さいころもそうでした。いつまで経っても、という感じがしている、この頃です。
我が子が幼児のときも、時間のない中で知育活動に取り組んできたこともあり、家庭での「学習計画」に対する意識は、それなりに持っていると思いました。
かといって、事前に上手く計画できるかというと、そうでもないようです(私だけかもしれませんが)
結局、子供が卒園してから、春休みの間も、小学校に入学した今も、どのように家庭学習をすすめるべきか、思案をしています。
というのも、これまで以上に、子供の学習時間が捻出できない状況になったためです。
我が子は、通学する(片道40分位の通学時間)、習い事をする(4つ)、習い事の練習をする(主にピアノ)、子供のやりたいことをする、早めに就寝する、という子供の主要活動を、一日の余暇時間から差し引くと、ほとんど時間がなくなります。
また、特にスイミングの日は、かなり疲労するので、家庭でのプリントワークはほとんどできません(させたくはありません)
一方、小学生で学習するテーマに踏み込んで、プリントワークもさせてきたので、それらのテーマを定着させたい思いもあり、時間を充てたくなります。
時間がない、しかしやってきたことを忘れないほしいという、せめぎあいが、学習計画を立てることを難しくしている感もあります。
そこで、幼稚園時代に取り組んできた計画の在り方を忘れて、心機一転、計画の在り方を見直すことにしました。
そして、今は、下記のようなポイントを立てて、検証している最中です。
★疲労度に合わせてコースをわける
・0分コース、30分コース、60分コース、90分コース
★新しく教えるテーマは休日に
★予め決めた終了時間は徹底して守る
途中でも終了させて、翌日以降に続きをやってもらう。書いた紙面は残しておく。
後に小学生になるお子さんがいる方に、現時点でアドバイスできることとすれば、
・加減乗除と分数・少数の計算まで取り組んでおき、慣れておく。
・そして、これらの「計算速度」をあげておく
・3~4日やらなくても難なく取り組めるテーマを作っておく
です。
我が子の場合、計算方法については、小学校入学までに、大方、出来ていましたが、計算の速度は遅く、ひとつひとつの問題を進めるのに多くの時間がかかりました。
計算速度を上げるコツは、やはり暗算にあります。暗算のトレーニングについても意識を回しておくと良いと思います。(我が子は、最近はじめました)
また、計算方法についてもそうですが、理解できた(ようにみえる)ものでも、翌日にはできなくなっていたりします。凄い勢いで忘れるので、ひとつのテーマをある程度のところまで定着させると良いと思います。
我が子の場合、一定レベルの定着が見られるテーマは、「割合」です。時間がかかりそうなテーマは早めに取り組んでおこうという考えで教え始めたのですが、どうやらそれは良かったようです。分数、少数などの「数」との関連性も高く、「比」、「線文図の書き方(文章題)」などにもつながる考え方です。
小学校ではおよそ小学5年生の時にならうようですが、そこまで待つ必要はありません。分数を教える時に少しづつ教えるなど、早めに取り組むことをおススメします。
計算の速度をあげるための「特別な練習」
さて、「計算問題」とひと口に言っても、多くの捉え方があります。四則演算や単位の計算をはじめ、逆算や、筆算、面積・割合・比例式を使った計算など、各テーマのなかで一問一答式の問題も、計算問題といえるかもしれません。
今回、そのなかでも「計算速度」をアップさせるためにぜひ身に着けておきたいと思う思考方法・能力があります。
それが、「暗算」と「計算の工夫」です。
計算問題自体に慣れ親しんだり、問題のテーマに習熟することとは別に、これらの能力をアップすることを主眼とした計算問題に取り組むことをおススメします。
そうすることで、計算の速度が飛躍的にアップし、また真正面からときはじめるよりも、正答率がアップします。そして、それが安定的になります。
これらは、トレーニングで確実に上達しますし、慣れてくれば、意識しなくても、ふたつの作業を組み併せて行うようになります
我が子も取り組んでいる最中ですが、目に見えて、飛躍的に計算速度があがりました。
なお、現在、子供に取り組んでもらっているドリルは、下記になります。
暗算のトレーニングドリル
おススメのひとつは、タイムアタックをしながらひたすら暗算を行うドリル。ステップアップできる形式で、豊富な演習に取り組むことができます。
計算を工夫するポイントが理解できる参考書(問題集)
親が子どもに教えるための参考書であり、また対応する問題が記載された書籍です。どのような「計算の工夫」の仕方があるのかを理解・把握できる参考書になります。なお、問題の演習は少ないので、別途用意する必要があると思います。
「計算の工夫」のスキルをアップするためには、演習量を確保することも大事です。しかし、私自身では、「計算の工夫」だけを取り扱ったドリルを見つけられなかったので、他の総合的計算ドリルに登場する「工夫問題」を抜粋したり、工夫問題の数字を自分で変えたり、同じ問題を時を変えて提示したりしています。
様々な計算方法に慣れる。図を描く力を養う。
計算を使う問題には、四則演算ばかりではありません。
⑤=50だから①=10であったり、仕事の全体量を①とした場合、一日で行う仕事量はいくつといったような、割合や比を使った計算も、進度に応じて登場してきます。
そのような計算が登場する問題では、同時に「図」を描く力も求められることでしょう。
「算数」は、問題内容を図に描いて考えることが大事だと、よく言われるそうです。私も算数の学習を進めてゆくにつれ、このことを強く実感しました。
図を描けることは、問題文を正しく読むことにもつながるので、色々な問題を図示できる力を養いたいところです。
問題内容を「面積図」を使って理解する
「図」と一口にいっても、「線分図」や「面積図」をはじめ、樹形図やベン図、はたまたオリジナルの図もあるでしょう。
そのなかでも、様々な問題に応用がきくため、ぜひとも使いこなしたい図が、「線分図」と「面積図」です。
我が子が最初に覚えた図は、面積図。
縦(中身)×横=四角形の量というようなシンプルなものです。
掛け算や割り算を教える際にこれを使い、「包含除」の意味合いを教えたのがキッカケで、以降も使っています。
このようなシンプルな図を使うことで、子供本人の理解を促すと同時に、その図の仕組みを理解しておけば、子供自身で確認できるところもメリットです。
この図は、逆算の問題や、仕事算や平均の問題などを理解する上でも、活きています。
問題内容を「線分図」を使って理解する
我が子の場合は、線文図に慣れるために一番最初に取り組んでもらったテキストは、サイパーの線文図です。購入履歴をさかのぼってみると、我が子が丁度6歳になった頃でした。
最初はこのテキストを不定期に提示し、慣れてもらいました。
そして、次第に他の市販ドリルの文章題を提示。線を使った図の書き方、①や}のような記号の意味を、少しづつ慣れてもらい、理解してもらいます。
なお、線分図の書き方に慣れる問題として、当初は加減乗除を線分図上で表すことになるでしょう。しかし、これとは別のテーマ学習として、「割合」の学習も少しずつ進めてゆくと良いでしょう。先々、線分図を使った問題に、「割合」が登場するからです。
本題から逸れますが、初めて割合を教えるときは、私は下記の本を使いました。問題部分をコピーし、提示し回答してもらい、本に習って解説をすることの繰り返しを行いました。そうして、「割合」の概念を体得してもらいました。
線分図の書き方には、一定のパターンがあるので、まずは慣れと同時に理解を深めてゆくと良いと思います。すると、自分で試行錯誤しながら、次第に図示できるようになってきます。
少し変化させてオリジナルの図や方法で理解する
もちろん、中には、線分図では混乱をし、理解が難しい内容もあるようです。
うちの場合は、過不足算・差集め算は、線分図で表すことが難しかったようです。面積図で考えるとわかりやすいのですが、思考力を伸ばすためにも、線分図でやらせたい‥‥と試行錯誤をした後、□を使って立式してもらい(方程式)、それを線分図に当てはめるようなやり方をしています。
一方、平均の問題などは、積極的に面積図を使って解いてもらっています。
このように、問題ごとに色々な図解ができるようになると良いと思いますし、型にはめすぎると逆に難しくなるようであれば、新しい形の図を作って考えてみることも良いと思います。
そのような発想力を磨くためにも、問題では問われていなくとも、色々な問題を図で表してみるなどして、慣れておくことがおススメです。
(続く)