皆さん、こんにちは。
知育(幼児教育)に関心をもち、はや4年。
最近、公園でわが子が遊んでいるのを見守っていると、お子さんに熱心に自転車の乗り方を教える光景や、特訓に近いテイストでアスレチックに取り組む光景を見かけます。そういうシーンを見ると、なぜだか妙に嬉しくなる長介です。いったい私はどうなってしまったのでしょうか。
さて、そんなわが子も、現在は4歳の年少さん。出来ることも増え、知育活動も新たなステージに入ったと感じています。そして、今後はさらに、今後のAI社会において活躍できるよう、非認知能力のひとつである「想像力」を育ててあげたく考えています。昨今の社会状情勢を鑑みると、そのように考えるご家庭は増えつつあるのではないでしょうか。
そこで今回、習い事ではなく、想像力を家庭で育てられる知育玩具をご紹介します。なお、想像力のスコア化や比較などは難しいため、あくまで私の体験によるおススメであることを、含み置きいただければ幸いです。
皆さまの一助になれば幸いです。
【はじめに】想像力を鍛えるには想像を促す
脳の研究が進んでいるとはいえ、圧倒的に未知が多い、その仕組み。子どもは成長を続ける、待ったなしの各家庭で、どのように子供の想像力を伸ばせば良いのでしょう。
実際のところ、結果から行動を推測すると、習い事も含め、想像力を鍛える方法はたくさんあるとされています。そして、その方法は、「想像力は、想像させることで伸びる」という認識をもってあたりを見回すと、家庭内でも多く発見できるでしょう。
たとえば、身近にある「絵本の読み聞かせ」や「ごっこ遊び」においても、「想像させること」を働きかければ、その効果に違いが出てくることでしょう。
絵本の読み聞かせの場合は、読んだあとに、登場したキャラクターの気持ちについて語ってみたり、またその後の本の続きについて想像してみたり。
また、ごっこ遊びの場合は、子供が主体となって、ごっこあそびの方向性やストーリーラインを決めてもらったり。また、そのごっこ遊びに登場する人物の気持ちについて触れてみたり。また、その登場人物になりきって、子供の対応をみてみたり。
さらに、想像させることで想像力が伸びると考えると、玩具の選定においても違いが出てくることでしょう。
そこで、その観点をもって選択・体験した玩具の中から、おススメできる商品をご紹介いたします。
「タングラム」は、直感力と想像力が鍛えられます。
「タングラム」はこんな玩具
- 「タングラム」は、シルエットどおりにつくる「シルエットパズル」の中でも、特に有名。主に、正方形を切り分けた7つのピースを使い、提示されるシルエットと同様の形を創るパズルです。
- この「すべてのピースを使ってスキマを全て埋める」というタングラムの基本ルールは、直感的にわかりやすいため、2歳から3歳の幼児でも取り組みはじめることができます。右脳を広く刺激できるほか、図形の理解や、巧緻性をアップさせる効果もみられます。また、集中力と忍耐力などの非認知能力の向上にも役立ち、集中できる時間も目に見えて伸ばすことができます。
- 日本では、「くもん」から発売されている2つのタングラムが有名です。2歳前後の幼児には「NEWさんかくたんぐらむ」、形に慣れてきた3歳前後の幼児には「NEWたんぐらむ」がおススメです。また、幼児教室「ピグマリオン」からも、通常のタングラムよりも1つ多い、8つのピースを使う「天地パズル」が発売されています。
- パターンカード(問題)に沿って、ピースの配置を考える過程で、「このままピースを置き続けるとどうなるか」を見通す、直感力が育つことでしょう。また、頭の中でピースを組み合わせるイメージができれば、さらに想像力を刺激することでしょう。
直感力・非認知能力をストイックに養成する「カタミノ」
「カタミノ」はこんな玩具
- 「カタミノ」は、フランスにあるギガミック社が製造する知育パズル名です。立方体同士をくっつけた様々な形のピースを使い、付属説明書に掲載の、様々なゲームにチャレンジすることができます。
- 「カタミノ」の説明書には、推奨年齢別に、数種類のゲームが提案されています。恐らく4歳以降の幼児であれば、指定のピースを使って埋める「(small)スラム」というゲームにもチャレンジできると思います。このゲームは、5ピースくらいまでは4歳前後の低年齢でも取り組みやすいと思いますが、それ以上のピース数で取り組む問題は、急激に難易度がアップし、難しいかもしれません。そして、大人でも難しくなります笑
- あくまでうちの場合、子供が3歳の時に7ピースにチャレンジをしてもらい、カタミノが好きじゃなくなった模様です(ごめんね笑)
直感・想像力が養成できるパズル「ロンポス101(ピラミッド)」
「ロンポス101」はこんな玩具
- 「ロンポス」は、台湾のメーカーが開発した知育玩具「ロンポスシリーズ」のひとつ。小さな玉を接着した、異なる形のピースを、箱の中に創ったスキマに埋めてゆきます。
- スキマを埋めるパズルという意味では、カタミノとも似ています。ただ、「ロンポス101ピラミッド」の名称が示すとおり、立体(ピラミッド)を創る問題がある点は特徴的です。
- 「ロンポス101ピラミッド」は、他のシリーズと比べると、立体を創る問題数は少ないです。子供に、もっと立体問題をチャレンジさせたいとお考えの場合は、同シリーズの「ロンポス505」の購入を検討ください。問題数の違いだけで、ゲーム自体の仕様は同じです。
- 私は、この「ロンポス101」を初めて子供に提示した際に、この玩具を宝石箱のように扱ったり、初級の問題を子供がクリアする過程で、「自分はこの玩具が得意」だと子供に印象づけてきました。そのためか、一回では出来ない問題にも、日を改めて自分からチャレンジするようになっています。
想像力・創造力を刺激する「レゴ」は、「クラシック」もおすすめ。
「レゴクラシック 黄色のアイデアボックス」はこんな玩具
- 33色の基本的なレゴブロックが、790ピースあり、子供の自由な想像力を具現化できます。子供の反応を見ていると、おススメの年齢は、メーカーも推奨する4歳以上です。かなり小さいピースや、透明な窓パーツもあります。
- プラスチック製のボックスにパーツが入っているため、後片付けがしやすいです。
- 他の様々なレゴシリーズと連携できるため、レゴワールドをさらに拡大させて楽しむことができます。
- レゴブロックを立てる板(基礎版)を使うと、より壮大で、より長期間にわたっての制作が容易になるでしょう。この基礎版は、レゴが発売している正規品でなくとも、使用に耐え得ると思います。(少しぐらつくかもしれませんが、創作・設置に気になるレベルではないと思います)
お話づくりで想像力アップ!「ストーリーキューブ」
「ストーリーキューブ」はこんな玩具
- 付属する9つのキューブを振り、出たイラストに沿ってお話を創る遊びが、基本です。話の順番や内容を創ることで、想像力、構成力、言語能力の向上が期待できます。これ以外にも、キューブのイラストをもとに連想ゲームを行ったりと、工夫次第で様々な遊び方ができる玩具です。
- 話づくりがスムーズにできない場合は、少ないキューブでお話づくりを行うと良いと思います。そのキューブの個数の調整によって、3歳頃の幼児と遊ぶことも可能だと思います。
- 子供にとって少し難しそうなイメージがありましたが、買って良かったと思える商品です。子供の想像力を、お話という形で見て取れる点や、一般常識というフィルターがかかっていない子供の感性から飛び出すお話は、純粋にとても面白いです。「子供ってすごいな」と思えるシーンに、幾度どなく出会えると思います。
子供の創ったストーリー例
キューブ数3つで、初めて子供と遊んだ時のこと。衝撃的だったので、よく覚えているのですが、次のようなキューブの面が出ました。
10秒くらい考えて、上記の順番に並べたのち、わが子は次のように話はじめました。
①家にいたら、ハチがドアを針でコツコツしました。
②だから、カギをしめました。そうしたら、ハチは、「ちぇっ、なんだよ」といいました。
ここで、上記3番目の「飛行機」キューブのことを忘れていたので、使うよう促すと
③ハチがいなくなったので、飛行機に乗って、ハワイにいきました。
笑笑笑
子供の創ったストーリー例
子供も話を創るのが好きなようで、ここ最近、寝る前に1回、自らキューブを振り出します。ある日、次のような面が出て、
数秒間、考えたのち、
①朝起きたら、パパが花に水をあげていました。
②夜になって、空をみたらお月さまがいて、
③その上にガイコツがいたので、「こんにちは」と言いました。
笑笑笑
本人は、いたって真面目な面持ち笑
ビックリなのは、このようなお話を瞬時につくること。並べながら創っている感じです。
まだ常識のフィルターがないからか、当たり前の顔して、あり得ない話を創ります。だからこそ、大人からすると面白いと思うのでしょう。
では、常識を入れて創ってしまうと、どんなお話になるのでしょうか。
私の創ったストーリー例
先日、こんな面が出た時のお話。
30秒くらい考えて、
①牧場で羊と遊んでいました。その時、良くみると、向こうから黒雲がやってきました。
②そして、雨がザーザーと降り、サンダーも鳴りました。だから、家に帰りました。
③サンダーが電線を切ってしまったので、停電になりました。そこで、ライトをつけて、家の中で過ごしました。
④朝になり、停電は治りました。外も明るくなったので、水のある場所に羊たちを連れてゆきました。
…ちゅまんね笑
なんだか子供に負けた気分になりました。子供には、「上手に作れますね」と言われました笑。
知育上の活用として、同封の取説や公式サイトにも記載があるのですが、語彙を増やす機会も作れるのだと思います。実際、ストーリーに登場させる(ことになった)言葉の解説を、話の前に説明したりします。(ここでは、停電の説明など)
良い評判もあるとおり、おすすめの商品です。
ゴールまで道づくり!立体パズル「グラビティ・メイズ」
「グラビティ・メイズ」はこんな玩具
- 世界で様々な賞を獲得しているThinkFun社が開発した「グラビティ・メイズ」は、パターンカードに沿って、スタートからゴールまでの道をつくる、立体パズル。10個の立体パーツと、そのパーツを立てる板面、銀玉がセットになっています。
- 一般的な遊び方は、予め、パターンカードに沿って問題をセットし、子供に提示します。まずは提示者が、盤面上の所定箇所に、スタート地点とゴール地点となる立体パーツを設置。また、パターンカードに提示された、スタートとゴールをつなぐ、道づくりのための立体パーツを準備。その準備が終わり次第、子供に提示します。スタート地点とゴール地点までの道を作り、ボールを導くことができればクリアです。
- 立体の「玉転がし」パズルは、藤井聡太棋士が幼少期に遊んでいたとされる「キュボロ」が有名です。ただ、「グラビティ・メイズ」は、あらかじめ問題設定があることから、より知育効果を意識された商品といえるでしょう。また、キュボロに比べると、価格も抑えられています。
- 創った道を通ってボールが転がる、「玉転がし」の要素が、直感的な刺激となって子供を楽しませるようです。パターンカードに記された問題は全部で60問ありますが、順を追って難しくなります。しかし、ルールがシンプルなためか、パターンカードの最初の方の問題(難易度が低い問題)は、4歳半ごろの子供からでも充分スタートできると思います。ただし、メーカーが推奨する年齢は、8歳からとなっています。※購入に際し、自己責任でご検討ください。
【最後に】想像力を伸ばすために
忍耐力や集中力など、非認知能力が重要なのは、いうまでもありません。そして、そのひとつである「想像力」や「ひらめきの力」、そして想像を形にする「創造力」も、これから子供たちが生きてゆく時代では、特に重要になると思っています。
しかし、それらの能力を伸ばすための方法について、私自身、深く考えたことがありませんでした。そこで、「想像力を伸ばすためには想像することが重要」というような、能力向上の原則のような認識を持つようにし、その「想像」を日常的に促す玩具を探し、日常生活に取り入れています。
もちろん、これらの玩具のみならず、「想像」を促すことを日常的に行うことで、より想像力を育めると考えられます。右脳優位とされる幼児期に、多角的に、存分に右脳を刺激し、想像力を育んであげたいものです。
このような、想像力、直感力、創造力がもたらす効果は、奇抜なアイデア、良質な企画のみならず、人の気持ちを推察するなど、社会・ビジネスの様々な面で活きてきます。そのため、子供本人にとって代えがたい能力となると信じています。
皆さまはいかがお考えでしょうか。
想像力を育ててあげたいとお考えのパパママの、参考の一助となれば幸いです。
下記の記事も、想像力にまつわる内容ですので、ご興味があれば併せてご覧ください。数値化できない想像力の変遷を、具体的創作物をもとに、追っています。