子供って、「おままごと」や「歌」「本よみたい」「あれやってこれやって」と、放っておいても忙しそうです。最近はパズルの時間をふやせないなと、ちょっと残念な面持ちな長介です。
さて、今回は、先の「おすすめしたいパズル11選+α」でもご紹介した「パターンブロック」について掘り下げたいと思います。
私は、およそ満4歳までは、この11選でご紹介したパズルを中心に、子供の知育活動を組み立ててきました。そのため、「どのパズルがどの能力向上に寄与したのか」を断言するのは難しいのです。ですが、パターンブロックが、図形の構成や規則性(対称)の体得につながっている、加速させていることは間違いないと思っています。
そして、図形の構成などを体得すると、その数年後でも当時の感覚が身に付いているようで、驚きます。
また、パターンブロックは、ブロックですから「創作」の要素を持っており、子供が楽しそうに取り組んでいるのが印象的です。そのため、小さいパーツはありますが、2歳半から3歳くらいの幼児なら、無理なく遊んでもらうことが可能でしょう。
そのような「パターンブロック」ですが、その知育効果も折り紙つきです。海外では、日本のジグソーパズルと同じような位置づけで、王道の知育玩具として扱われていて、愛されている知育玩具です。なお、米国では、各州の教育カリキュラム(授業)に取り入れられています。
では、もう少しこの「パターンブロック」を詳しくみてゆきましょう。
知育に取り組む皆さまの、参考の一助となれば幸いです。
海外では王道の知育玩具「パターンブロック」とは
米国で開発された、色が付いた6種類のブロックを組み合わせて、シルエットを創るパズルです。全米数学教師会議という、米国の学会で開発されたこともあり、各州の教育カリキュラムに取り入れられています。
ここ日本でも、国立附属の小学校をはじめ、多数の有名小学校の授業で使用されているようです。この他、児童館に置いてあったり、幼稚園や幼児教室のプログラムでも使用されていたりと、幼児から小学生まで、幅広く活用されている知育玩具です。
「パターンブロック」で遊ぶために、ブロックと問題集(タスクカード)をそろえましょう。
パターンブロックとは、いわゆるブロックです。単体での遊び方は、積み木遊びと同じ。そのため、本来の遊び方に決まりはなく、自由に遊ぶのもひとつです。ただ、働き掛けて楽しさを気づかせないと、以降ずっと興味を示さないこともあります。そのため、購入と同時に、遊ぶための働きかけが可能となる、ブロックと問題集のセット購入をおすすめします。残念ながら、パターンブロックには、タングラムや賢人パズルのようなパターンカードが同梱されていないんですよ!
では、どのパターンブロックと問題集を選択するべきでしょうか。
あくまで私の場合、私は「東洋館出版社」という出版社が発売している、パターンブロックと問題集(タスクカード)のセットを購入し、活用しています。総じて、とても満足しています。ブロックは、国産ブランドだからなのか、欠品や破損などの不具合はなく、発色もとてもキレイです。また、対応する問題集(タスクカード)の発刊企業でもあるので、セット購入ですぐ遊ぶことができます。なお、セットで購入したほうが、料金的にも少しお得になります。
「パターンブロック」の特筆すべき知育効果は
パターンブロックは、様々な遊び方を工夫できる、優れた知育玩具です。そのため、遊び方の提示方法、たとえば問題集を使って「対称を創る」「見た通りに創る」「立体を創ってみる」などの提示により、様々な知育効果が得られます。
反面、遊び方はシンプルそのもの。別売りの問題集(正式名称はタスクカード)に沿って、シルエットを創ってゆきます。楽しく遊べる工夫が満載しているので、きっとお子さまも、楽しみながら取り組めるでしょう。
図形の構成が体得し、小学校の算数にも役立つ
問題集(タスクカード)には、いくつかのブロックを組み合わせて、台形、ひし形、四角、三角など、様々な形を創るトレーニングがあります。そのため、理屈でなく、図形の構成を体感することができます。幼児期からたしなんでいれば、来たる学校教育の時点で、「算数」の図形問題が得意になるかもしれません。
分数を理解する体験につながるかも?(後日検証)
ウチの子供は、そのタイミングにきていないので検証できていませんが、このパターンブロックを通じた遊びは、分数の理解を促すこともできるでしょう。(分数の理解を促す他の知育玩具とも、類似点が見て取れます)
教えにくい「対称」を、「遊び」のなかで促すことができる
問題集(タスクカード)をご覧いただくとわかりますが、左右や上下が対称となるように形を創るトレーニングがあります。なかなか説明しにくい対称の概念も、パズルで形を創るという「遊び」「創作」のなかで教えてゆくことができます。
このほか、遊び方を変えることで、また違う知育効果が得られます。
パターンブロックは、他の知育玩具との相乗効果が高い
パターンブロックは、他の知育玩具と、多くの共通項を見出すことができます。そのため、パターンブロックとの併用や、ステップアップにも適しているでしょう。
「見たたとおりに創る」という点では、ニキーチンの積み木など、他の玩具とも類似点があります。
予め決められた、異なるピースを使ってシルエットを創る問題は、公文の多角形タングラムとも共通点があります。
同じ種類(三角形)のピースを使ってシルエットを創る問題は、くもんの「さんかくタングラム」との類似点があります。
めばえ教室のパズルにも、類似するパズルがありました。
このように、図形感覚を養うための知育玩具は、目指す目標が近いためか、共通点が多く存在します。そのため、知育玩具同士のステップアップがスムーズ。パターンブロックから他の図形パズルへのステップアップ、またその逆が簡単に実現でき、図形認識効果をさらに高めることができるでしょう。
以上、要点をまとめますと
- その効果が高く、米国の多くの小学校で、カリキュラムとして導入されています。
- 教具としての側面と持つと同時に、遊び心を刺激する創作系玩具として活かせます。そのため、子供への導入・提示がスムーズに行えるでしょう。また、子供の成長に応じて、長く活用できる知育玩具となるでしょう。
- 「パターンブロック」単体でも、いわゆる積み木のように、遊ぶことができます。ただ、知育効果をより高めるという観点からは、連動する問題集「パターンカード」との併用がおススメです。図形認識効果をいっそう高められるでしょう。
- 他の知育玩具や幼児教室の教材にも、類似するパズルがあります。そのため、それぞれを、ステップアアップの教材として活用することもできるでしょう。
いかがでしょうか。
このパターンブロックは多くの実績がある知育玩具です。私の体験でも、知育にとても有用だと感じています。
未だ試したことがない方は、ぜひこのタイミングで、お子様の知育活動への導入を検討してはいかがでしょうか。
P.S. パターンブロックの問題集に掲載されているLv.5の問題です(笑)