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【算数好きに育てた20名のパパママに質問】見えてきた!子供を算数好きにする方法

 

みなさん、こんにちは。長介です。

子供も5歳になると、小学生以降の生活が気になりだしますね。

教育も、義務教育という形で、いよいよ本格的にスタートします。

この小学生時代は、さらにその先、中学校への進学のステップでもあり、もっと先の将来も視野に入ってくる、大切な時期。

そこで、今回も、子供たちの未来を見据えながら、スキル(能力)を伸ばす方法、課題の解決法を探りたいと思います。

今回とりあげたいテーマは、小学校以降でも重要視される科目「算数」。

そこで、「算数」の家庭学習に取り組むパパママへ、下記アンケートを実施しました。

独自アンケート調査(2020年10月期)

対象:

◆ご自身のお子さんが「算数を得意だと感じている」パパママ:20名

 

今回は、このアンケート回答をもとに、家庭での「算数教育の進め方」を見てゆきたいと思います。

小学生以降の算数学習を思案されている方、一緒に考えてゆければ幸いです。

(続く)

【子供を算数好きにした親20名が回答】小学生の算数を得意にするにはどうすればいいの?

 

小学生にとって、「算数」は得意・不得意の差が顕著にでる科目だそう。そして、それはそのまま、中学生になっても変わることがないそうです。

であるならば尚のこと、ぜひ算数を好きに、得意にしてあげたいところです。

そのために、まず最初に、子供が算数を苦手に感じる点、すなわち算数を嫌いになりそうなポイントをみてみましょう。我が子を、算数好きにした20名のパパママに聞きました。

【算数好き小学生の親から見た】習得に難航したポイント
1位(20%) 「計算」:足し算・引き算
1位(20%) 「計算」:単位換算(かさ、長さ)
3位(10%) 「時計」:時計の読み方(じこく)
3位(10%) 「九九」:暗記・暗唱

計算に難航

8+6」などの、10を超える足し算は苦労していました。今は、20を超える計算が、まだまだ難しいようです。

単位のルールを覚えることと換算が難しい

重さや長さの単位の勉強が苦手でした。g、dl、kmなど、いろいろな単位が混ざると混乱していました。

覚えるだけの暗記が苦手
現在、小学校2年なので、特に難航した点はありませんが、強いてあげれば、掛け算九九です。九九の概念は理解しているのですが、暗記ではなく、掛ける数の分だけ足す方法から切り替えができず、丸暗記には時間がかかりました。

 

一方、先生から見た「小学生が苦手な算数のポイント」を見てみましょう。

【算数の先生が考える】小学生が苦手な算数のポイント
1位(60%) 「 基本計算」:練習が足りず基本的な計算ができない
2位(20%) 「文章題」  :何を聞かれているのかわからない
3位(10%) 「概念理解」 :長さ、広さ、かさ、重さの感覚が乏しい
3位(10%) 「思考力」    :順序立てて考える力が足りない
親・先生から見た、課題の共通点は、小学生は「計算」が苦手だということ。一方、親から見た、算数好きな子供には、先生が見る課題点「読解力」が挙げられていない。このことから、算数好きな子供は、算数学習を進めるに必要な読解力を備えているのかもしれません。

【算数好き小学生の親から見た】子供が算数好きと感じたのはどんな時ですか?
1位(30%) 「日常から数に興味がある」
1位(30%) 「できるから」
3位(10%) 「習い事からうかがえる」
3位(10%) 「本人発信」

日常で興味をもっています
数字にすごく興味を持つようになり、よく足し算をクイズ形式で出してきます。また、足し算のクイズを出してと催促してきますので、算数が好きだと思います。

本人が自覚しているようです
学校のテストでは、国語より算数の方が点数が高く、本人も算数の方が得意だと自覚しているようです。まだ習ってない、筆算のやり方を質問してきたりもします。

習い事を始めてから好きになったようです
子供が算数に興味を持ち、好きになりはじめたのは、「そろばん教室」に通い始めてからです。最初は算数が苦手でしたが、計算に慣れたことが一番の理由だと思います。

本人が口にします
私の息子は、「算数が好き」と自分からよく話しています。理由は「はっきり答えがでるところ」と「解き終わったあとの達成感」らしいです。

【算数好き小学生の親へ質問】子供を算数好きにした知育活動は?
1位(70%) 「日常で数にふれる(生活面)」
2位(20%) 「日常で数にふれる(ドリル・プリント)」
3位(10%) 「習い事」:そろばん

日常で数にふれる(生活面)

子供が3歳くらいの頃から、お店でお菓子を買ってあげる際に、「ふたつの数字(二桁の)のお菓子までだよ」と言って選ばせていました。また、お菓子を配ったり分けたりする際に、足し算や引き算の要素を取り入れ話しかけていました。

日常で数にふれる(ドリル・プリント)

幼児の時から、算数だけは得意な子に育って欲しいと思っていました。なので、毎日、プリントを5枚させていました。幼児の頃から取り組んでいたので、いつも、対象学年より先の学習をしていました。その際、「他の人より先に勉強を始め先を知っているからと言って、優越感に浸ることは良くないよ」と言ってきました。

習い事(そろばん)

5歳から現在まで、そろばんを習っています。5歳の時はまだ幼稚園ですが、先生と一緒に紙そろばんでの計算をして、数字を身近に感じさせていた事が良かったです。

【算数好き小学生の親に質問】家庭でどのような非認知能力向上に取り組みましたか?

子供を算数好きにした親たちは、非認知能力(人の本質的能力)向上を意識したか、また、どのように非認知能力向上に取り組んだか、質問をしました。

1位(50%) 「(行動として)やりとげる」
2位(15%) 「(行動として)好きなことをさせる」
  (35%) 「特にしていない」

非認知能力向上の取り組みをしたと答えた方は、全体の65%。その方たちは、幼児期から、次のような取り組みをされたようです。

パズルを使って「やりとげる」能力を育む

パズルやブロックをおもちゃとしてプレゼントをして、目の見えるところに置いて、定期的に使うようにしました。

「やりぬくこと」を意識して、計算問題を提示

計算問題を最後までやり抜くところに非認知能力の伸びが見られたような感じがします。「算数」の教育自体が、様々な非認知能力を伸ばすことにつながるのかなと思いました。

粘り強さ・集中力を伸ばすために「子供の興味」を意識

粘り強さや集中力はつけてほしいと思いますが、どうしても興味のある物にしか発揮出来ていません。何かをやらせていて、いつもより集中していないと思ったら、切り替えて他の何かをさせることもあります。

【算数好き小学生の親に質問】算数の力を伸ばすため、現在どのような家庭学習に取り組んでいますか?
1位(50%) 「ドリル・プリント」
2位(35%) 「習い事」
3位(10%) 「日常で数にふれる」

ドリル・プリントをやっています

毎日、足し算、引き算、掛け算、長さ、時間の計算問題をやっています。基本問題などのやさしめの問題は、ネットで検索して出てきた問題をやり、基本問題ができたら、問題集をやっています。問題の数が少ないので、類似問題を私自身(母)が作っています。

簡単な計算ドリルを用意し、成功体験をたくさん積ませています。そして、「算数をして成功すると親が喜ぶ」と促し、モチベーションにしています。

通信講座に取り組んでいます

家庭でできる、小学生向けの通信講座を受講しています。付属のタブレットで理解が弱い部分が見れるので、それに沿って進めています。

日常生活上で暗算の問題を提示します

特に取り組んでいるドリルなどはありませんが、日課のように、口頭で計算問題を出しています。今は二桁までの足し算がメインです。

【算数好き小学生の親に質問】算数の力を伸ばすため、今後どのような家庭学習に取り組む予定ですか?
1位(25%) 「習い事をさせたい・続けさせたい」
2位(20%) 「難問(入試問題・検定試験など)にチャレンジさせたい」
3位(15%) 「日常で数にふれる」
3位(15%) 「ドリル・プリント」

習い事をさせたい

算数自体は、中学受験まで集団塾で学ばせたいと思っています。

学校の宿題と「くもん」の宿題を中心に取り組もうと思います。

難問にチャレンジをさせたい

今の学習内容を続けつつ、より新しい刺激が得られるようなテストへの参加(強制ではなく)をさせたいと思っています。

当たり前の話ですが、簡単な問題で成功体験を作り、難しい問題に取り組む勇気を持たせてあげたいと思っています。

日常で数にふれさせたい

買い物をする際や、物の値段を話す際に、550円だとしたら100円玉が何枚、10円玉が何枚必要か?など、常に考えさせるようにしたいと思っています。また、クイズ形式で楽しく問題を出すことも続けていきたいです。

日常生活上で暗算の問題を提示します

特に取り組んでいるドリルなどはありませんが、口頭で計算問題を出しています。今は二桁までの足し算がメインです。

 

【算数好き小学生の親に質問】小学校の「算数教育」において、希望することはありますか?
1位(20%) 「学習する目的の提示」
2位(15%) 「習熟別の指導」
2位(15%) 「学習テーマの選定・充実」

算数を学習する目的にふれてほしい

他の教科とも連携して、算数の学びが世の中で生きているという「つながり」を教えていただけたらと思います。

ドリルや100マス計算のような「訓練」をひたすらやらせるだけでなく、実生活で「算数」を使う場面を、授業に取り入れてほしいと思う。

習熟別の指導を希望しています

義務教育だと、出来ないお子さんを平均値に引き上げることに注力されていて、出来る子をさらに上に引き上げることは行われていないように思います。

学習テーマの継続・充実

計算などは定期的にやりますが、立体などは一時的なものになってしまう。身近に定期的に触れさせてほしい。

 

一方、算数指導にあたる先生が考える、「(義務教育上の)算数教育の課題」を見てみましょう。

1位(20%) 「思考力教育が充分に行えない」
2位(15%) 「習熟度別の指導が行えない」
2位(15%) 「柔軟な指導が行えない」

※こちらのアンケートデータは、下記に記載しております。

【小学生を指導する算数の先生10人に質問】算数を得意にする教育のポイントは小学校以降、学校教育として開始する「算数」。この算数は、とくに学力の開きが顕著にでる科目だそう。では、その算数を得意にするためにはどうすれば?多くの小学生が苦手とするテーマ(領域)や、幼児期から高めたい能力を、小学生への指導経験がある、算数の先生への質問をもとに考えます。...

【算数好きの小学生を持つパパママ20名が回答】子供を算数好きにするには

すでに自身の子供を算数好きにしたパパママから、子どもを算数好きにするための方法を聞きました。

このような家庭内算数教育をおススメします
1位(40%) 「日常で数にふれる」
2位(30%) 「遊びのなかで数にふれる」
3位(10%) 「パズル・積み木で遊ぶ」

日常で数にふれさせることが大事です

生活の中に算数を取り入れておくといいと思います。おやつをわける人の人数を一緒にかぞえたり、何個ずつわけたらいいかを考えたりしましょう。また、牛乳を出す時に「1リットルの牛乳パック」と言ってみたり、「500ミリリットルのペットボトル」と言ってみたりすることで、算数で習った時に、自分の生活を通してすんなり理解すると思います。

とにかく小さい時から、数字に常に触れさせる事が大事だと思います。 買い物なども一緒に行き、お菓子を買う時なども「これはいくら?」など、聞いてみると良いと思います。 そのうち、少ない数の計算ができるようになってきます。

遊びのなかで数にふれるのがおススメです

子供が小さいころから、「子供が好きなこと」に「算数(数字)」などの要素を加えた遊びとすると、いざ勉強するときもスムーズではないでしょうか。

一緒に勉強をしていると、親の都合や、子供への期待が沿わない時に、感情的になることがあります。今でも、子供に「あの時は怖かった」など言われます。「子供が出来ないのは当たり前」、「楽しく教えてあげること」、「たくさん褒めてあげること」が大切です。一緒に学ぶ、時には競争してゲームのように算数を出来たら、お互いにとって楽しい時間になるはずです。

パズルと積み木がおススメです

パズルと積み木をトコトンやらせておけば、図形や点描写が得意になると思います。 あとは、粘土などで形を作らせることも良いと思います。

 

皆さま、いかがお考えでしょうか。

私も、現在、これらのデータを参考に、小学生以降の算数計画について思いめぐらせているところであります。

そうすることで、見据えた将来から現時点まで逆算をし、必要な子供の能力をゆっくりと育てる算段ができるというもの。

これは、習熟度別に能力を育てることが難しい、日本の公教育システムでは、とても大事な考え方だと思います。

皆さまの知育活動の一助になれば幸いです。

 

【こちらのアンケートデータや記事も参考になれば幸いです】

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長介(ちょうすけ)
教育企業、外資系企業、サラリーマン、個人事業主を経験。子育てで消耗中、でも頑張れる。とにかく時間が欲しい。
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