みなさん、こんにちは。長介です。
「集中力」を養う際に、集中する時間が長いかがクローズアップされがちですが、深いか、も同時に重要だと考えます。
私がわが子に熱視線を送ってみたところ、「パズル」に取り組んでいるときは、長く集中しています。一方、深く集中していると感じるのが、知育玩具「ゲオマグ(GEOMAG)」で遊んでいる時です。
私は、当初、この玩具の購入には、そこそこ悩みました。安価な玩具でもないことと、遊ぶことによる知育効果が得られるのかどうか、疑問だったためです。
案の定、購入後の2-3週間は良かったのですが、段々遊ばなくなってきて、「やはり失敗したかな」と残念に思っていました。
しかし、驚くべきことに、それを認めたくない私がいて、この商品の価値を何とか(私が納得できるまで)上げようと考え、関連商品を買い足してゆきました(苦笑)
このゲオマグシリーズは、はじめての時にどのシリーズを買うかが重要だと思います。そして同時に、いかがに刺激を与えられる遊び方を提示できるか、が重要だと感じています。今回は、その模様を体験談とともにお伝えしたいと思います。
すでにゲオマグをご存じの方も、そうでない方も、ぜひ一度ご購入前の参考材料として、本記事をご覧いただければ幸いです。また、既に購入されて失敗したと感じている方も、ぜひご覧ください。諦めなければ失敗ではありませんので(笑)
知育に熱心な方の一助となれば幸いです。
「ゲオマグ(GEOMAG)」とは
ゲオマグは、イタリア発祥の磁石式の玩具。マグネット式のバーと玉を使って、様々な形や立体を創ることのできる、知育玩具です。
基本的な遊び方はシンプルそのもの。バーと玉をくっつけて、様々な形を創ります。取り扱い説明書に、簡単な創作見本例がありますので、まずはその見本を使って、徐々に慣れてゆきます。自由に遊ばせるべく、手が届くところに玩具を置いておくのもひとつでしょう。
このゲオマグの、知育上で大きな特徴だと思う点は、立体図形の成り立ちが良くわかるところ。そして創作性の高さだと思います。バーと玉を使って骨組みを創る遊びのため、「どの部分をいじると形が変わるか」を試行錯誤できます。
ここ日本でも、数学の天才児といわれる大川翔さんが、4歳くらいの幼児期からこのゲオマグで遊んでいたそう。実際に、3歳の後半ともなれば、遊ぶことはできるようです。使用は自己判断ですが、磁石の玉は小さいので、3歳未満でお子さまが誤飲の可能性があるうちは控えたほうが良いでしょう。
最初に選ぶなら「パネル」シリーズがおすすめ
はじめてゲオマグシリーズを購入する場合は、「パネル」が付いている、文字通り「パネルシリーズ」の購入をおススメします。さらに、バーと棒が多い商品(総ピースが多い商品)を選択されると良いと思います。なぜなら、パネルが付いているシリーズは「工作」感を子供に訴求でき、興味を持ちやすいと思います。また、創りたいものを創れる充分なピース数があることで、創作性をより高めてくれるでしょう。
さらに、ゲオマグに慣れて、より自由に創作したくなった時に、別商品の追加購入を検討すると良いと思います。
なお、ゲオマグには、多様なシリーズがあります。より小さい棒・玉を使用する商品もあります。下記に、おすすめしたい商品を列挙しましたので、お子様の嗜好に合いそうな商品を検討してみてはいかがでしょうか。
なお、日本未発売の商品、幼児には難易度が高すぎるシリーズ、ピース・パネルの数が少ない商品は割愛しています。ほかのゲオマグ商品を見たい方は、本サイトのTOPページに設置している、各通販サイトの商品検索ツールよりご覧ください。
カラー(Color)
パネル(Panels)
私は、このうち、「パネル」と「カラー」を購入しました。加えて、ゲオマグと類似していて、パネルやカラーより小さなバーで遊べる「Magnastix」を購入しました。(ゲオマグとは別商品ですが、小さいバーで遊ぶゲオマグシリーズに酷似しています)
ゲオマグ(GEOMAG)を遊び続けてもらうために
小さいバーと玉を購入し、次に長いバーと玉を購入し、先日、長いバーと玉とパネルを購入―。何とか子供に遊んでもらいたく、買い足して提示をし、分かったことがあります。
それは、ゲオマグで遊ぶことによる効果を享受するためには、子供に刺激となるような遊び方を提示し続けることです。
私は、本来は「遊び方も工夫してほしい」と思っています。ただ、そのように、こうやれば楽しいかな?と「気づく」ためには、十分にその商品や遊び方に慣れたり、得意になってもらうことが必要だと考えるようになりました。
特に、このゲオマグは遊びの自由度が高く、ともすれば何をして良いのかわからない難しさがあります。子供が、ゲオマグが持つ楽しさに気づくためには、触り続ける必要があるので、興味がなさそうに見えた時には、好奇心を刺激できるような提示を行いましょう。
うちの場合は、同梱されているガイドブックの見本をひととおり作った後は、「工作」感を訴求することにシフトしました。
たとえば、子供のごっこ遊びに溶け込ませましょう。
また、子供が自分から、クルクルと回転させて遊び始めたので、その接合してぶら下げられる場所を創っておきました。すると、子供が下記のようなものを創って、ぶら下げました。
「あまりお湯がでなかったねー」というので、何かを思ったら、この創作物は、先日一緒にいったプールで見た、ヘッドの大きいシャワーとのことでした。
何かをイメージして創ったのか、創ったものからさらに発想して形にしたのか。いずれにせよ、創作を楽しんでいるようで何より。想像性・創造性は刺激されているようです。
ゲオマグ(GEOMAG)をもっと知育・教育に活かす
ゲオマグは、マグネット式のバーと玉を使って、筒抜け(スケルトン)な立体を組み立てられることから、立体図形の成り立ちが良くわかります。お子さんにとっても、他の玩具にはない立体感覚が磨かれることでしょう。
しかし、ゲオマグが有用な点は、これだけではないと思っています。
ゲオマグ(GEOMAG)を小学校の算数(面積理解)に活かす
現在、日本の公立小学校では、4年生から図形の面積を求めるテーマが登場するようですね。公式を使ってその面積を求めるという、アレです。
ただ、中学受験で求められるようなレベルだと、その問題も複雑化します。そのため、「発想力」を活かした回答が必要になることでしょう。
そのような、図形問題を解く「発想力」を鍛えるため、ゲオマグは、大いに力を発揮するでしょう。例えば、ゲオマグを使って様々な図形を創り、「求める面積の大きさは、ある形の何個分か」という提示をすると、「より簡単に解く」ための発想力も高まるでしょう。
さらに、ゲオマグなら、小学校受験などでも頻出と思しき、「断面の面積問題」においても、その解法のポイントである「断面図の辺の長さ」を目視できます。
このゲオマグ以外にも、「パターンブロック」や「ピタゴラス」など、図形感覚や立体感覚を掴むのに優れた知育玩具はあります。
しかし、ゲオマグで創る図形は「スケルトン」になるため、全体と部分を比較しやすく、面積理解はより効果的といえるでしょう。
ゲオマグ(GEOMAG)を知育に活かす
ゲオマグは、「長さ」を捉える教具としても有効です。
たとえば、幼稚園年中さん程度を目安とした知育に、「どちらが長いか」といった、長さを考えるテーマがあります。このような、長さの概念理解においても、ゲオマグはうってつけです。
ゲオマグは、このような問題に回答できる、「長さの概念」も簡単に体得できます。
先の「小学生の算数」で登場する面積問題でも、辺の長さを捉えて、その多角形がどういう形かを把握することが重要です。
そのため、ゲオマグを通じ、ある点と点を結んだ線(辺)が、他のどの線(辺)と同じ長さになることを体得していることは、回答にプラスに働くでしょう。
まとめ
- 「このゲオマグで遊ぶとどんな知育効果が得られるか」が購入動機になるのは当然です。しかし、結果的に、図形や幾何学的図形に慣れ親しんでもらうために、ゲオマグで「工作遊び」をするイメージで、商品を選びましょう。
- 初めてゲオマグシリーズを購入する場合は、まずは、パネルが付いているシリーズの購入がおすすめです。しかも、ピース数が多い商品を選びましょう。
- 追加で購入する場合は、お子様の創りたい嗜好性に応じて選びましょう。ただ、より多くのモノを創ろうとするならば、バーと玉の数、またパネルも必要になります。パネルは別売りをしておりませんので、パネルが基本となる遊びを行う場合は、パネル付きのシリーズを購入する必要があるでしょう。(別シリーズのPROという商品のパネルは単品で売っていますが、カラーやパネルのバーに対応するサイズではないようです。
- ゲオマグで遊んでもらい続けるためには、「楽しい」と思わせる刺激が必要になると思います。その刺激が何か、お子様の様子を見ながら、判別・提示してゆけば、長く遊べる知育玩具となると思います。
- ゲオマグは、バーと玉で立体図形を創るだけでなく、平面図形を創ることも可能です。そのため、学校教育課程でも登場する「面積」や、未就学児向けの「長さ」の概念を理解することにも適しています。スケルトン形式の立体図形を目視することで、より理解しやすく、鮮明なイメージを脳内に構築できると思います。
以上、ゲオマグ(GEOMAG)のご購入を検討の皆さまの、参考の一助となれば幸いです。