みなさん、こんにちは。長介です。いかがお過ごしでしょうか。
私は、子供の想像力を育むことの重要性を常々感じているのですが、そのために、「ごっこ遊び」を大事に考えていたりします。
そのため、子供が満4歳近くになったころ、「ごっこハウス」の購入を検討をしていました。当初は、シルバニアファミリーのようなセットの購入を検討していたのですが、子供が泣き叫ぶほど欲しがっていた「うさぎの人形」は、1日しか遊びませんでした。
そのため、これから増えてゆくであろう、別途購入した人形なども使えるような、大き目の「ごっこハウス」を、自作しようと思っていました。
当時、そのような大きいごっこハウスを見つけることができなかったためです。また、本体も子供の好きなように加工できてしまうような、そんな自作のごっこハウスになればいいなと思っていました。
そして、子供が満4歳くらいの頃だったでしょうか、とある朝、「こういうのを創りたい」と、下記の絵本の1Pを持ってきました。
さっそく、そのような「ごっこハウス」づくりに使えそうな工作物を探してみました。しかし、どうせなら子供が持っている人形なども入れる、大き目のごっこハウスが良いと考えていたので、サイズ感があう工作セットは見つかりませんでした。
そこで、一から部材を選定し創ることにしました。そして、子供にも手伝ってもらいながら、組み立ててゆくこととしました。
さて、今一度どのような家を創りたいかを確認するべく、創ってほしい絵を子供に描いてもらいました。
本来は、設計図のようなものを創り、準備して取り掛かれば、時間を短縮できるはずです。ただ、今回は創りながら試行錯誤をしていたため、必要物もコロコロと変わり、やたらと時間がかかりました。ですが、なんとかごっこ遊び用の家が完成。総額1500円~2000円程度。時間は、10時間程度(乾燥時間含まず)。金額的には、シルバニアファミリーより大きく、安く、また拡張性に富んでいると思います(DIYだから当たり前です笑)
「ごっこ遊び用ハウス」の制作に必要なもの
では、早速、ハウスの制作過程を回想したいと思います。使った素材のなかには、既に家にあったものも活用。ご自宅にある素材で対応できる箇所もあると思いますので、柔軟に検討してみてください。
振り返ってみたら必要だった素材
① 400mm×9mm×150mmを1枚: 100均で購入
② 400mm×9mm×120mmを1枚: 100均で購入
③ ドア・窓を取り付ける板×1枚: 自宅にあったものを使用
ドア・窓を取り付ける板は、適度にやわらかい板や、薄目の板を使用することをおすすめします。私は、自宅にある板が少々厚かったため、窓やドアを取り付ける枠をノミでカットする作業が大変でした。
④ 赤いパース×1枚: ホームセンターで購入
子供が所望する赤いパース(屋根として活用)がなく、ホームセンターで購入。
⑤ 茶色いパース×1枚: 100均で購入
家にあったものの一部をカットし、着色し、窓にしました。下記の画像を改めてみてみると、かなり雑なカットですね笑
⑥ 縦横1cm程度の木の棒1本: ホームセンターで購入
⑦ プラスチックの棒2本(白・薄茶色): ホームセンターで購入
窓やドアの枠として使いました。蝶番とプラスチックがかぶるところは、プラスチックをノミでカットして調整。
⑧ 蝶番2枚: ホームセンターで購入
⑨ 千代紙・和紙: ホームセンターで購入
ハウス内の壁紙は、裏面の大きさに合わせると、ある程度の大きさが必要になります。そのため、ホームセンターで和紙を購入。ドアの模様は、自宅にある千代紙セットにはいっているものを活用。壁紙やドアを装飾する紙は、包装紙で十分にだと思います(自宅には、Amazonの箱しかなかったので購入しましたが)
制作に使った工具はこんなものでした
家でDIYをやられる方ならば、工具はお持ちだと思いますが、お持ちでない方は、揃える必要があります。使用する工具は、100均、ホームセンターでも、安く揃えられるものばかり。一度チェックしてみるとよいでしょう。
① のこぎり、ドライバー、定規
のこぎりは、ホームセンターの有料カットサービスを使えば不要となるかも。
② ノミ(背面がトンカチで打てるもの)、トンカチ
板に窓枠やドアをつけるときに使用。窓やドアを取り付ける木がやわらかければ、楽にノミでくりぬけると思います。私の場合は、家にあった木が少々厚かったため、のこぎりとノミを併用して制作しました。
③ 木工ボンド(または液体のり)、アロンアルファ
木工ボンドは、家の壁紙を張る時に使用。アロンアルファは、木や窓枠などの接着時に使用。強力なアロンアルファを使用する際は、十分ご注意ください。
④ やすり(棒状の金属やすりを推奨)
カットした板のバリを取るために使用。子供が遊んでも危なくないようにします。
⑤ ハウスの外壁・内壁を塗装するための、絵具・筆
今回、細かく色を塗ることもなかったので、太い筆だけを使用。絵具は、ニキーチンの積み木を創る時に使用した絵具が残っていたので、それを使用。
「ごっこ遊び用ハウス」の制作手順
今回は、ノリで創りはじめ、必要な部分を買い足したりしたために、予想以上に時間がかかりました。作業全体を振りかえり、一番大変だったと思う点は、ノミでドアや窓をはめる箇所を削ることでした。また、大事だと思う点は、簡単にでも設計図を創るとよいでしょう。作業は多いかもしれませんが、創り方はシンプルなので、粛々と進められます。
① 制作するハウスを、三角屋根にする場合は、沿って板をカット。
② 準備した各板の両面に色を塗ります。色付きの板を用意した場合は、この手間が省けます。
③ ドア・窓を取り付ける板の所定部分を、ノミで削ります。
④ 板のドア・窓枠に合うよう、パースをカット。ドア・窓を2個ずつ作成。作成した2個の素材で蝶番をはさみ、素材動詞をアロンアルファで接着。
⑤ カットした窓に、色を塗ります(既に目的どおりの色がついている場合は不要)。ドアに千代紙を貼ります。また、ドアの取っ手として、自宅にあったマグネットをドアと接着。
⑥ 内面となる板に、壁紙(千代紙や和紙)をボンドで張り付けます。
⑦ 屋根として取り付けるパースをカットします。
⑧ 塗装が渇いた板をネジで留めます。屋根もネジで留めます。
⑨ ドアと窓に接着した蝶番を、板面にネジで固定。ドア・窓を板面に取り付けた後、蝶番部分をくりぬいたプラスチックの棒を、外壁、内壁の枠として貼り付けます。
⑩ 最後の仕上げとして、板面に取り付けた蝶番やネジ頭を、壁面と同じ色で塗ります。
完成です。これで、皆さんの非認知能力があがりました笑
不慣れなことと、創りながら試行錯誤したこともあり、なかなか大変でした。しかし、素材の準備が大変なのであって、あらかじめ素材が準備できていれば、より楽に創作できるでしょう。
また、出来上がったハウスは、何よりデカいので、様々なデコレーションが可能です。多くのモノが置けます。ただ、家具をそろえないと、ごっこ遊びもあまり楽しくないと思います。しかも、このミニチュア家具って、なかなか安く手に入れることが難しいのが実感。|しかし、市販されているミニチュア家具を発見しましたので、また試してみて、後日ご紹介できればと思います。
……そして、ただの「ごっこ遊び」では終わらせたくない!笑
それから1年後、「ごっこハウス2」を創作しました。
前回、「ごっこハウス」をつくってから、約1年後。
子供からお題が届きました。以前に創作した「ごっこハウス」が手狭になり、子供の今のニーズに合わないから、新しい「ごっこハウス」を創りたいとのリクエストでした。
実際、前回つくった「ごっこハウス」はとっても良く遊んでくれて、ボロボロになってしまいました。「そんなに遊んでくれるなら」と、「ごっこハウス2」の創作に遣り甲斐を感じていました。
そこで、早速、どんな家にしたいかを描いてもらうことにしたところ、今回は次のような「ごっこハウス」が欲しいとのこと。
そして、造ったごっこハウスがこちら。
振り返ってみますと、
今回のごっこハウスの制作費用は、合算すると約5000円程度。
市販の棚が約2500円くらいだったと思います。この程度の棚を、板を買って購入・制作すると、手間もコストもかさむと考え、市販の棚を加工する方向性にしました。
他、部材面での費用がだいぶかかりました。
煙突や階段、扉を創るためのパース数枚、屋根を支える支柱がわりのワイヤーネット、外壁や棚板に貼る紙(千代紙)が必要となりました。また、窓や玄関の枠、階段を設置する枠を加工する配線モール、床と壁の境目の見栄えをよくする5mm×5mm位の細長い棒も購入。それから、蝶番や瞬間接着材なども購入しました。
制作速度は、少しずつ、ゆっくり。ただ、それがよくなかったのか、全体的にダレ気味で進める格好に。
あれこれ考えながらやっているため、時間も重なり、そして部材の購入費用もかさんできたなか、コストコで素敵な「ごっこハウス」を発見。子供のニーズにマッチしていそうで、いっそ購入してしまおうかとよぎったりました。しかし、初志貫徹。創作を続行。
最終的な総作業時間は、約15時間。
当初の予定と違ってやり直したことなどもあり、余計に時間がかかりました。もちろん、最初から設計方法がキチっとしていれば、もっと制作時間を短縮することができるでしょう。
こうして、子供の誕生日前日までに何とか間に合わせて、誕生日プレゼントの演出に活用することができました。
ごっこハウスを作ることのメリット
何といっても、「ごっこハウスを子供が好きなように加工できること」でしょう。
ごっこハウスに色を塗ったり、棚の壁に何かを飾ってみたり、ベランダをつけてみたり、シャンデリアをぶらさげてみたり。
さらに、耐久性が高いので、そうそう壊れないのも良いところでしょう。
なお、前回作成したごっこハウスは最終的にはこうなりました。
「ごっこハウス」の制作、いかがでしたでしょうか。創りたくなりましたか?笑
きっと、もう「ごっこハウス」もつくることはないでしょう。この「ごっこハウス」を小学生の低学年くらいまで、存分に楽しんでほしいと思います。
棚を加工する「ごっこハウス」はともかくとして、本体を創作してゆける「ごっこハウス」は、本当におススメできます。世界でひとつだけのごっこハウスになるでしょう。
お子様の想像力に寄与する知育・教育の一助として、参考になれば幸いです。