皆様、こんにちは。
ボクシングは、テレビでしか見たことのない長介です。
さて、早速ですが、皆さんは、プロボクサーの「井上尚哉(なおや)」選手をご存じですか?この選手のことは、さすがに私でも少し知っています。今は、メディアを席巻していることもあり、多くの方がご存じのことと思います。
井上尚哉選手は、世界3階級を制覇し、現WBA世界バンタム級王者。プロボクシングでは19戦無敗で、世界でも非常に高い評価を得ている、日本人ボクサー。日本では、いま一番強いと言われている選手です。
これらの偉業を聞いただけでも、天才と映ります。そこに輪をかけて「本物の天才」と広く知らしめたのは、さる2018年10月に行われたWBSS※の初戦。この試合は、タイトルの初防衛戦でもあります。相手は、元WBA世界バンタム級スーパー王者、パヤノ氏。この元王者を、なんと1R 70秒でK.O。国内外の多くのメディアで取り上げられました。(※WBSSは、World Boxing Super Seriesの略で、世界最強のボクサーを決めるイベント。主に、ボクシング主要4団体のチャンピオンが参加する。)
本戦を見逃した方も、インターネット上の動画を見ればわかるのですが、そのK.O.パンチは、なんと「ワン・ツー」ショット。ボクシングのワン・ツーショットとは、ジャブの次に覚える、左ジャブ、右ストレートを連続で繰り出す攻撃の基本です。その基本のパンチで、世界の実力者が集まるイベントで、元世界チャンピオンを70秒で沈めてしまったのです。
「天才だから、その基本ショットも凄いんでしょ」と思いきや、実はこのパンチ、「努力」の賜物なのだそうです。つまり、努力で、基本のワン・ツーショットをK.O.パンチにまで昇華してしまったのです。
では、井上尚哉選手は、どのような努力をもって、このようなショットを放てるボクサーとなったのでしょうか。その模様は、井上尚哉選手の父親でトレーナーでもある、真吾氏が著者の、「努力は天才に勝る!」という本に書かれています。この本が、今回みなさんにご紹介したい本です。
先の見えにくい子育てを、鋭意取り組まれている方、少し疲れてしまった方、広くおすすめしたい本です。本書から、自信や勇気をもらえることを願っています。
井上尚哉選手を育てた父による著書!「努力は天才に勝る!」はこんな本
- 「努力は天才に勝る」では、尚哉選手の父が、尚哉選手に対し取り組んでいた、教育論やトレーニング論が語られています。尚哉選手はボクサーなので、ボクシングを通じた教育や生活が中心に描かれています。
- 本サイトが同書をおすすめする理由は、「子供の人格尊重」「能力をそだてる環境づくりの重要性」「子供の努力を引き出す働きかけ方」に触れている本だからです。特に、真吾氏による尚哉選手への働きかけ方は、知育本・教育本を読まれた方にも、改めて腑に落ちてゆく内容だと思います。
- 井上尚哉選手が6歳のころから取り組んできた、親の真吾氏が試行錯誤してつくりあげた理論と教育方法。その方法は、子供をボクサーするビジョンをもっていない私・皆さんと、異なります。しかし、子供の能力を伸ばすためには、「毎日の積み重ねが大事」「環境を整えることが親の役割」など、多くの共通点があることに驚きます。いえ、どの領域でも、子供の能力を伸ばす方法は、本質的に同じなのだと思えてきます。
- 本書からは、併走する親の弛まぬ努力、創意工夫、子育てへの情熱と愛が強く感じられます。子供を育てる親として、学ぶべき要素が多くあるように思います。
- 本書の最後のほうに、真吾氏、尚哉選手、拓真選手(尚哉選手の弟)の対談があり、必見です。この対談からは、尚哉選手が6歳のころから始めたトレーニングは、「練習」ではなく「習慣」となっていることが良くわかります。改めて、習慣の持つ力は、能力向上に強く作用することがわかります。
いかがでしょうか。
親と子供の双方の努力が結実すれば、能力はどんどん開花してゆくのです。それも、天才すらも超越するというレベルまで、きっと私たちの想像が追い付かないところまで。
なお、この本は2015年に執筆されました。その後も、度重なる防衛や、3階級制覇達成などの偉業を積み重ねてゆくことになるのです。2019年11月には、先述のWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)で、バンタム級を制覇。文字通り、本当の世界王者となっています。
ぜひ、お手にとって読んでみてほしい一冊です。
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