みなさん、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか。
本ページにお越しいただいたということは、知育活動に鋭意取りくまれている方、これから取り組もうという方ではないでしょうか。
本ページでは、まさしく「2歳・3歳児にどのような知育活動を行うと良いのか」について、自身の見解をまとめています。しかし、ここでご紹介していることを実践すれば、「必ずそうなる」わけではありません。「ご参考」という主旨になります。
なお、私の子供は4歳半を過ぎ、知育活動に取り組みはじめてからも早4年が経とうとしています。その知育活動は、家庭でできることを中心に取り組んできました。
今回は、その模様を振り返り、良かった点や注意点などをお伝えしたいと思います。
現在、お子さんが2・3歳の保護者、これから知育活動を進めてゆこうとお考えの方、知育の時短をはかりたい方など、皆さまの参考になれば幸いです。
「知育」とはいったい何でしょうか
一般に、「知育」とは、知能(知識と才能)や知力(知恵を働かせる力)を育てる教育のことを指しています。
この「知育」は、頭を鍛える「知育」、心を鍛える「徳育」、「体」を鍛える「体育」の総称である「三育(さんいく)」という考え方のひとつです。
この「知育」の歴史は古く、明治時代に出版された福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』でも、教育の基本として取り上げられています。
そして、この知育を幼児期に取り組むことで、テーマによっては成長の効率が良いと考えられています。これは私自身も強く感じているところです。現在から2・3歳時を振り返ると、知育系玩具とりわけパズルに取り組んできて、本当に良かったと感じています。
では、そのような発達が目覚ましい2・3歳児に、どのような知育活動が効果的なのでしょうか。
【2歳・3歳向けの知育】低年齢から知育を行うメリットとは
リードタイムを長くとって、ゆっくり能力開発に取り組める
小学生の頃合いになると、子供本人のやりたいことも多く強く出てくることでしょう。また、学業との兼ね合いもあり、子供を取り巻く環境も大きく変わってきます。より時間がとりにくくなることは必然でしょう。
一方、比較的、子供の時間調整がしやすい幼児期であれば、時間的・精神的余裕をもって、「土台づくり」を行うことができます。
また、知育活動を提示する側の親としても、子供ができなくても、焦ることなく、優しく知育活動を進められることでしょう。
「頑張るとどうなるか」を、子供の身をもって教えられる
たとえば、パズル系の玩具などにとりくんでいる際、「少しづつでも取り組んでいけば、いつか必ずきっと完成させられるよ」ということを教えられます。
そして、取り組んでいるパズルを、子供自身が達成することで、親が言っていることが本当だということを子供が確認でき、納得へとつながるでしょう。
そして、この繰り返しが、何かしらハードルを感じたときでも、「頑張ればできる」「集中すればできる」といった、自分を信じることへとつながり、「やってみよう」という成長への意欲にもつながってゆくのだと思います。
2歳・3歳児でも、その成長の仕組みは変わらないと実感しています。
その後の「学習習慣」が確立する
小学校に上がる前までに、座学できる「習慣がつく」ことは、子供本人にとっても、親の私たちにとっても、大きなメリットになるでしょう。
学習習慣を付けることは、幼児期から知育活動に取り組んでおけば、難しくありません。毎日、30分から1時間ほどの一定時間、知育活動の取り組むだけです。
義務教育がはじまる時期に、一気につめこむと、子供の心身への負担も大きいだろうと思います。あらかじめ少しずつ環境を整えてゆくほうが、子供によっては優しいともいえるでしょう。
子供本人が「学習と思わず」にいられる幼児期に、学習する習慣を身に付けることがおススメです。
【2歳・3歳向けの知育は何をしよう】五感を鍛える知育活動がおススメです。
2歳、3歳と子供が成長するに伴い、自然にできることも増えてきます。
その時期におススメしたい知育活動は、大きく2点あります。
そのうちの1点目が、「五感を意識した知育活動」です。これは、0歳児・1歳児向けの知育とかわりません。
なお、「五感」とは、視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚のことです。児童教育の先駆者モンテッソーリ女史によると、一般的におよそ「3歳ごろ」まで、それら五感の発達が著しいとしています。
そして、五感は、目、耳、皮膚、口、鼻といった身体器官とリンクしています。2・3歳児は引き続き、その五感を刺激できる器官を使った知育活動が望ましいといえるでしょう。
五感を鍛えるための知育活動とは
先述のとおり、5つの感覚を鍛えるべく、それらの感覚につながる身体器官を刺激する知育活動を行いましょう。
例えば、モンテッソーリ教育法では、専用の教具を使用して、これに取り組みます。
また、たとえば袋にモノを入れて、手の感覚だけで何が入ってるかを探るなど、モンテッソーリ教育法をベースにした遊びを通じて、感覚を養成する方法もあります。興味のある方は、ぜひチェックしてみると良いでしょう。
そして、特にここでおススメしたい知育方法は、市販の「知育玩具」を活用した知育活動です。忙しい環境下のなかでは、「実践性」が大事ですので、家庭で取り組みやすい「知育玩具」を、ぜひ有効活用しましょう。
たとえば、五感を鍛えられる知育玩具は、「音系」「お絵描き系」などの玩具のほか、公園などの外遊びで使える玩具もあげられるでしょう。
感覚を鍛えてゆける知育玩具は必ずあります。ぜひチェックしてみましょう。
【2歳・3歳向けの知育は何をしよう】「非認知能力」を鍛える知育活動も意識しておきましょう。
私がおススメしたい、2歳・3歳児向け知育活動の2点目は、「非認知能力を鍛える知育活動」です。
「非認知能力」とは、集中力、忍耐力、想像力、行動力など、人の土台となる様々な能力の総称です。テストなどで測りにくく、得点で見えにくいことから、「非認知」能力といわれています。
「頑張る」という行動も、「忍耐力」「行動力」といった非認知能力が影響していることを考えると、この非認知能力の重要性がわかるでしょう。
そして、この非認知能力といわれる様々な能力を、爆発的な成長を繰り返す幼児のうちから養成してゆくことは、子供のその後の知育活動に大きな力となります。そして社会活動においても良い影響をもたらすでしょう。
「非認知能力」を鍛える知育活動とは
「え、非認知能力?2歳の子が鍛える?…」と思われる方もいらっしゃるでしょう。たしかに、非認知能力の養成を幼児が行うとなると、大変なトレーニングをイメージするかもしれません。しかし、非認知能力は、日常で知育玩具を使うことにより、自然に育んでゆくことができます。決して苦行のようなものではありません(と子供も思ってくれているはず…)。
ただ、どの時期に、どのような知育玩具に取り組むかが重要になってきます。
私のおススメは、パズル系の知育玩具の活用です。その理由は、パズル系玩具が「課題」を与えてくれるためです。
たとえば、ジグソーパズルであれば、子供に対し、「どこに配置していいのかわからない」だけでなく、「一気に全部完成させることができない」いった課題を与えてくれます。
そして、その課題を解決するために、自然に子供の能力が伸びてくるのです。
ただし、そのためには、子供にとって少し難しいと考えられる、「適度な難易度の調整」と、継続した知育活動が前提です。
そうすれば、パズル玩具のお題を達成するために必要な能力、子供の忍耐力や思考力はもちろんのこと、想像力にいたっても、伸ばしてくれるでしょう。
2歳・3歳児向けの知育で気を付けたいこと
「知育活動に慣れる」ことも、目標のひとつと心がけましょう。焦る必要はありません。
知育活動をはじめると、提示した知育テーマを、子供がうまく進められないことが多くあります。特に、取り組みはじめの時期(導入期)は、上手くできないことの方が多いでしょう。
だからといって、親の私たちが落胆したり不要に怒ったりしないように心がけましょう。
知育活動に取り組むと、親である私たちの「熱」が高まってくるのは良くある話。そこで、「少々早くからやっているわけだから、焦らないで大丈夫。いつかできる」などと思いながら、高熱を下げましょう。
実際、子供には、その子自身のペースがあります。ですが、その子のペースがわからなかったり、比較してしまうからこそ、親の「私たち」が色々と気になってしまうのです。
そんな時は、そのお題を解くのに足りない部分を、脳が適応させようと頑張っていると捉えてみてはどうでしょう。そもそも、子供の内部で何が起こっているのか、私たちは良くわかりません。ただ、取り組んでいること、そのことを花丸とすると良いのではないでしょうか。
2歳の知育活動でも、毎日取り組むことが重要
提示した知育テーマのお題を達成できなくても、子供のペースを尊重して、見守るのは大事です。しかし、出来ないからといって、子供を甘やかすことなく、知育活動は継続しましょう。
2歳・3歳児の知育活動は、能力を伸ばすことと同時に、「習慣づくり」の側面もあります。効果がはっきりと見て取れない日が続いていも、子供が嫌がっても、親が嫌がっても笑、毎日とりくむことが大事です。1日10分でもいいのです。
よく言われていることだと思いますが、嫌がっても知育活動を継続する秘訣は、「ほめてあげること」と「子供のペースでやること」だと思います。
子供は、ほめてもらえるととても嬉しいようで、それが知育活動への強いモチベーションにもなります。親が交互に褒めたり、努力したことなどのプロセスを誉める、ご褒美シールをあげるなど、手を変え、品を変え、ほめてあげましょう。
私の場合は、子供が熱を出して寝ている時以外は、現在までの4年間、毎日、子供に取り組んでもらっています。もちろん、疲れていたり、難問が続いてモチベ―ションが下がっていそうなときは、少し簡単な問題にしたり、5分・10分の時間にしたりと、知育活動の内容や取り組む時間を調整しています。
数あるテーマで、全てを好きになることなど恐らくないでしょう。ですが、知育活動を継続するための、子供をうまく「のせる」秘訣をおさえ、毎日取り組んでゆきたいものです。
「何故その知育テーマをやるのか」を子供に答えられるようにするのは大事です
知育活動に取り組んでいくと、「なんでパズルをやるの?」だとか、子供自身が知育をやりたくない時には、「今日はやらない」と発信することももあるでしょう。私も、この前も、「なんで英語をやるの?◎◎ちゃん(幼稚園の友達)はやってないよ?」と聞かれました。
そもそも、ここでおススメしている「知育活動」は、身に付けるために時間がかかりそうな能力や習慣を、幼児期から少しずつ行うことで、無理なく、効果的に行うことが目的のひとつです。
長時間集中したり、想像したりする力や、物事を解決する思考力、多少嫌でも取り組めるような行動力、簡単にはあきらめない忍耐力など、そのような力を養うー。そして、そのプロセスを通じて、「子供の型」づくりを、知育を通じて行っているわけです。
しかし、そんな大層な理由を子供にそのまま伝えても、響くことはないでしょう笑
そこで、余計なお世話かもしれませんが、「なんで◎◎をやるの?」と聞かれたとき用に、家庭ごとの考え方や思いを、親の愛情とともに伝えてあげられると、納得してくれるのでは、と思っています。カッコよい答えである必要など全くなくて、子供の視点でわかるかどうかが重要なのだと思います。たとえば、
知育活動が、子供がハッピーになるための手段であること、子供が納得してくれるような表現で伝えられるといいですね。それは、子供が知育テーマに嫌気がさしている時の支えにもなってくれると思います。
以上が、私が振り返る、1歳児向けの知育玩具を選ぶ際のポイントです。ぜひ、感覚を育てる知育玩具を中心にした、1歳児の知育活動に取り組んでみましょう。
皆さんの知育活動の一助となれば幸いです。