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【子供の非認知能力・創造力を鍛えよう】「お話作り」は絶対おすすめ

 

皆さん、こんにちは。

先日、電車の中で1歳のお子さんを見かけました。隣に座った乗客のおばあちゃんが、その子のお母さんに年齢を尋ねていたのでわかりました。「まま」と一生懸命に呼ぶ声が印象的でした。

電車の中で遠い目をした長介
電車の中で遠い目をした長介
1歳かーうちの子もすこしずつ喋りだした頃だったな-嬉しかった:)

 

その1歳のころ合いから、言葉数が増え、3語を重ねてしゃべれるようになり。生まれて2年~3年もすれば、より多く、より多彩な表現で情報を伝えようとしてきました。その成長速度にビックリしたものです。

やはり、言語でのコミュニケーションは、日常で触れる機会が多いため、成長の証が顕著に出ますね。しかし、一方で、これから先はしゃべれば良いわけでもなく、しゃべる内容や広がりに焦点を当てたいと思うのは、おそらく私だけではないでしょう。

なぜなら、子どもの言語能力は、早期から鍛えることができ、また効果的だと考えているためです。できないなら仕方がないのですが、できるわけですから、やったほうがいいですね。(後で楽をしたいと思っていることもあり:)

では、その言語能力を向上させるトレーニングには、どのような方法が効果的なのでしょうか。その方法としてうってつけだと思うのが、今回テーマに掲げる、「お話づくり」です。

これまで実践してきた、2年間にわたる「お話づくり」のトレーニングの模様を、活かせた教材と、気づいた点を中心にご紹介したいと思います。

では、早速、見て参りましょう。

 

「お話づくり」は国語力・想像力・創造力の向上に効く

 

世の中には、いろいろな「お話」があります。文字や音声・映像など、伝える媒介の違いがあるだけで、絵本の中や、動画の中にもお話があります。その意味で、想像力や認知力を媒介とした、絵画にも、「お話」があるといえるでしょう。

そのような「お話」は、日常会話上での話とは少しニュアンスが違います。いわゆる「お話づくり」と呼ばれる「お話」は、誰かに伝えることを目的として整えられた、「コンテンツ」に近しいものです。

そして、その「お話づくり」は、「言語によるコンテンツ化」ともいうような、創作活動です。そして、この「お話づくり」は、幼児にとって非常に効果的です。

なぜなら、この「お話」を創って説明することは、「創る能力」と「伝える能力」を同時に刺激できるからです。

また、このような能力を同時に制御して、瞬時にお話とすることは、他にも様々な能力が必要となります。取り組むことで、様々な能力向上効果があるといえるでしょう。

「お話づくり」のメリット

  • 一文という構成から、文と文の組み合わせへと視点がひろがります。より「考えてしゃべる」ことが必須となり、言語能力を刺激します。
  • お話づくりを通して、原因と結果、展開・発展、時の移り変わりについて体感してゆくことになります。また、それぞれを接続することば、「しかし」「なぜなら」「いっぽう」など、口語ではなかなか使わない言葉の使用機会になります。
  • 低年齢時から、社会生活で重要な言語能力の土台を、早期から作ってゆくことができます。「なんだかんだ難しいのでは?」とも思いましたが、2歳児の前半からでも可能です。3歳児の現在も難なく続けられています。

 

子供の言語能力が伸びる「お話づくり」をはじめよう

 

「お話づくり」を促す教材は、いくつか市販されています。

 

私が、一番最初に「お話づくり」の知育トレーニングでであったのは、「めばえ教室」の教材です。しかし、その後に使用した他教材も、基本構成、進め方ともに共通点が多くあります。その進め方は、概して下記のようにステップアップしてゆきます。

まずは「絵」をみて、その状況を認識しましょう

市販物を購入すると、その取り扱い説明書に詳細が記載されています。まずは、(1枚の)絵を見せて、「これは何をやってるのかな?」といった提示を繰り返し、子供が対象を観察し、説明する力を養うトレーニングを行います。

各社の「お話づくりカード」各社の「お話づくりカード」も、最初は、1枚の絵を説明するトレーニングからスタートします。

なお、うちの場合は、始めた当時も現在も、毎日ではないものの、定期的に、1日5分程度の知育活動として、取り組んでいます。

 

そして、因果関係や時系列を絡めた「お話づくり」へ展開

絵の説明がスムーズにできるようになったら、次は、カードの枚数を徐々に増やしてゆきます。2~4枚の絵を自身で並べ替えてもらい、その順となったストーリーを話してもらいます。

ストーリーを語ることは、なぜそうなったのかの理由を説明してもらうことと同義でもあります。この、ストーリーを創り、「人に説明する」という行為が効くようです。

 

「お話づくり」と同時に「接続詞」の理解を深めましょう

 

「お話づくり」を行う際、話の展開をスムーズにするために、「接続詞」を使う必要性が出てくるでしょう。恐らく、子供はこの時点で、「接続詞」に詳しくないでしょう。

これらの接続詞の使いかたは、いずれ小学校での「国語」でも学びますし、以前の日常会話でも使うことができます。早いタイミングで認識しておいても良いでしょう。

 

 

なお、日本語の仕組みを体系的に理解したい場合は、こちらの書籍がおススメです。

 

「お話づくり」提示の留意点

取り組んでくれたことをほめ、主体性をほめ、肯定することが大事です。「正解」はないものと思い、何度でも、子供のその時に作ったお話を共有し、面白がる姿勢を持ちましょう。

また、「なぜそうなったか」を話してもらうことで、自分の言葉で説明するトレーニングにもなりますね。さらに、「こうだったらどうだろう」「こうするともっとわかりやすいかも」というように、一緒に考えながら話を発展させましょう。

時制が多少おかしくても、正解を追及する姿勢を示さないほうが、想像力の養成観点からは良いかもしれません。そうすると、こちらが想像しないことをたくさん話してくれます。また、間を開けて提示をすると、違うお話が聞けたりします。

 

★たとえば、わが子が2歳半ごろに作ったお話

「へー、面白い話だねー!笑」「なるほど、そういうこともあるかー笑」

などと、創った話を誉めまくりました:D

語彙が少ないなか、まだ認知力が低いなかで、がんばって並べて意味付けをするわけです。見ていて、なかなか微笑ましい気持ちになります。(なお、下段の2枚目は、緑色のTシャツを着た男の子が、砂場で遊んでいた子を叩いたように見てとったらしいです)

 

カードが足りなくなったら、買い足しましょう

市販の、どの「お話づくりカード」からはじめても良いと思います。ひとつできるようになれば、買い足しという形で、量を担保し、提示してみましょう。多くのお話カードに触れるほど、そのルールにも慣れ、積極的にお話づくりに取り組んでくれます。

しかしながら、こぐま会の「お話づくり」のプリント集、特に「お話づくり2」プリントは、空白部分の話を自分で考えるといったような、より高度なテーマがあります。なお、同プリントを販売しているこぐま会は、推奨年齢を4歳以降としていますが、お話づくりに慣れていない方は、当初は、色付きの絵カードから開始すると良いと思います。

 

「お話」創出の源泉である、想像力を養いましょう。

「どのように」お話の体裁を整えるかは、とても大事なことです。しかし、「どのような」お話にするかを決定づける「想像性」が、お受験などに終始しない、一生にわたって本人に寄与する力です。まず間違いなく、その力は、先々の様々なシーンで活きるでしょう。

そのような想像力を養うためには、お話づくりカードよりも、よりお話づくりの自由度が高い、「ストーリーキューブ」がおすすめです。

 

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「お話づくり」をもっと楽しむための遊び

「お話づくり」を遊びにすることができれば、想像性はどんどん高まるでしょう。

たとえば、「ごっこ遊び」は、お話づくりの遊びそのもの。

「ごっこ遊び」のテーマを子供に選んでもらい、発展させてゆくことができれば、想像性と発信力はどんどん膨らむでしょう。子供自身が好きなものが題材になるわけですから、ノリも良いでしょう。

これ以外にも、「描いた絵を共有して会話をする」ことや、「ブロックで創造したものを共有して遊ぶ」ことも、子供の想像をどんどん形にしてもらう遊び方ですね。

さらに、瞬間的に話を変容・創造する遊びは、知育効果の高い遊びとなるでしょう。

P.S. 我が子の「お話づくり」のトレンドはこんなもの

たとえば、「ウッディとバズが、テ・カァと戦っていてる話をして、そこにハルクが登場して共闘する話。その模様を子供と一緒に創ってゆくのですが、終わりは毎回違うので、どうなるかはわかりません。纏めに入ろうとすると、「しかし?」といって話を継続させるのもお決まり。あと、子供自身は、全体の話をまとめるのが子供で、細かい話をするのが私という役割分担が出来つつあります。まあ、時の流れの概念、接続詞の使いかたなどを絡めて、お話づくりを子供が楽しんでくれれば良いと思っています。なかなか話が終わらないからしんどいんですけどね。

 

【まとめ】お話づくりは効果てきめん!

  • 文を創り、お話を創ることは、言語能力活性時期の幼児期からもできます。
  • お話を創るために活かせる教材はいくつかあれど、基本構成は一緒です。
  • 時制、因果関係、展開の存在を可視化し、体感させることができます。また、その過程を通じ、繋ぐ言葉(接続詞)の使い方を提示できます。
  • 「お話づくり」のトレーニングは、定期的に取り組みましょう。1日数分で足りますので、スキマ時間でも十分に取り組めます。
  • 提示の留意点は、子供の作った話を肯定し、その自主性や表現を誉めることです。真剣に取り組んでいれば、自分で説明することで、言語能力が向上し、話を創ることで、創造力が向上すると思います。つまり、「正解のようなもの」を追及する必要性は強くありません。

言語能力は、社会生活全体の影響を受けて育つものなので、「この教材を使ったからこうなった!」と明確にいいずらいと思います。また、私自身も(もしかしたら皆さんも)、いつしか自然に言葉で表現できるようになった感があるので、「成長につれて自然に吸収してゆくものだ」と思わないでもありません。

しかしながら、言語の修得は子供でもできる、いえ、幼児期ならではの臨界期(本能が修得しようとする時期)も手伝って、より効果的に伸ばすことができるかもしれません。

それに、いろいろな表現などを駆使して、創作を行う「お話」は、子供の個性や創造性が如実に現れるもの。その創造性に触れたときには、きっとほほえましく感じるものと思いますよ!

下記の記事も、想像力にまつわる内容です。ご興味があれば併せてご覧ください。

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皆さまの知育活動に、嬉しい驚きと楽しみが訪れますように。

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長介(ちょうすけ)
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