みなさん、こんにちは。
長介です。
さて、みなさんは「系列」という言葉を聞いたことがありますか?
系列と聞くと、私などは勉強的なイメージが沸きますが「法則」とも意味を置き換えることもできると思います。
さて、この系列=法則を理解することは、実はとても重要なことだと感じています。なぜなら、その法則の理解は、様々な知育活動、そしてその先にある社会活動に役立つと思うためです。
たとえば、言語には文法という法則があり、これを理解することで、正確な、また様々な表現を生み出すことができます。
また、法則を見つけて分類するという行為は、洞察力の向上、物事の深い理解につながります。
プログラミング領域においても、言語の法則を理解することで、対象を稼働させることができます。逆に、対象を動かすために必要な言語の創出につながるやもしれません。
そのような系列の理解に向け、知育教室やドリルでは、次のような問題を通じて進めています。
しかし、この系列問題をプリントで教えてゆくのには、なぜか気が引ける長介。プリントの有効性もわかりますが、概念の理解は具体物で何とかならないものか、と思うのです。
そこで、その法則の理解を「具体物」を使ってもっと「楽しく」体得させたい!と思い、その具体物の制作方法について検討してみました。
なお、下記の記事も参考になれば幸いです。
何かしら創る記事が多くてすみません:(
知育に情熱を注ぐ、パパママさんの参考になれば幸いです。
子供が楽しく「法則」を体得するために
さて、子供が楽しく、わかりやすく取り組んでもらうためには、どのような教具が良いのでしょうか。私が試したところ、次のような方法が候補となりました。
子供がわかりやすいシールをプリントし、100均のブロックに貼り、対応するパターンカードを提示しました。
すると、ブロックに慣れていることもあるでしょう。食いつきは良いです。
しかし、毎回、取り組んではくれるものの、難易度が高い法則の問題は正答できません。この難易度は、「回答数(ここでは?)」「ブロックの総数」「法則をつくるブロックの数」で変わります。実際、上記のような、●▲×■といった、「4要素で1つの法則」となる問題は、正答率がさがります。
ということは、ここが超えるべきハードルでしょう!ということで、子供が理解できるようなイラストを使って、4要素でひとつの法則となるよう、次のような提示を行いました。
丁度このブロックを作成した頃、幼稚園で「でんぐりがえし」をやっていると聞いたので、「でんぐり返し」をひとつの法則にしてみました。
しかし、子供にとっては「でんぐりがえし」をしているようには見えないようで、失敗(笑)
まあ、ここからお伝えできることは、楽しさを全面に押し出したいという親心は、伝わらないこともあるということです。おとなしく、記号を使った系列問題で良いと思われます;;
うちでは、3歳の頃、半年間は、このようなブロックを使った系列・法則発見のトレーニングを、不定期で遊んでいました。4歳半となった現在は、主にプリントで系列問題に取り組むことがあります。苦手ではないようです。
そして、自作ブロック型の系列あそびが功を奏したかどうかは、良く分かりません:)しかし、幼児期は具体物を使って取り組むことが良いといえるでしょう。
この定番テーマである「系列」においても、ブロック型にすることで、プリントに比べれば、より親しみやすく、また低年齢からも始められるようになったのは間違いないでしょう。
よって、メリットは下記になります。
メリット①:ブロックに慣れていれば、子供が取り組みはじめやすい。3歳ごろからの提示も可能。
メリット②:自作なので、興味の喚起・ステップアップの調整がしやすい。
メリット③:「法則の塊がどれか」を具体的に説明できる。たとえば、3個1組のブロックを抜き出して、「この塊がくっついているんだね」というような説明ができます。
いわば「系列ブロックあそび」に必要なもの
さて、前述のとおり、系列ブロックあそびに必要なものは、ブロック・シール、必要に応じたパターンカードです。パターンカードは、提示方法によっては制作の必要がありません。
しかも、その制作方法は、いたってシンプル。市販されている立方体のブロックを購入し、好きなシールや自作したシールを張るだけです。見た通りに作るパズルの要素を入れたい方は、パターンカードを創るとよいと思います。
制作手順①
定番知育テーマ「系列」を好きになってもらえるよう、立体のブロックと、お子様が好きなシールを使います。(ここでは、オリジナルで作成した記号や絵のシールを活用しています。
制作手順②
立体ブロックにシールをはり、対応するパターンカードを自作します。
制作手順②’
パターンカードをつくらず、ブロックを並べて空いている場所に何を置くかを問う提示もできます。その場合は、ブロックにシールを貼るだけで提示できるので、簡単です。
立体ブロックの作り方
・必要物①:立体ブロック・12個以上(3cm×3cm推奨)
100均やホームセンターで、ブロックキューブを購入しましょう。
個数は、3個一組、4個一組の系列問題のどちらにも対応できるよう、12個(以上)としています。
・必要物②:お子様が好きなシールや自作シール
購入したブロックの面にはるための、お子様が好きなシールを用意しましょう。
Microsoft officeや、Googleの無料ソフトウェアなどを活用し、お子様が好きなイラストや画像を加工するのもいいでしょう。
【シールを自作する場合は】
シール用印刷用紙とプリンター、プリント出力するデータが必要です。
楽しくなくっちゃ!自由に法則の種類を作りましょう
これまで、知育テーマという観点から、「系列」「法則」を家庭で理解できる落とし込みを試みてみました。しかしながら、これに拘らず、自由に様々な法則を問う遊びも良いでしょう。
たとえば、人・カエル・にわとりなど、生き物の成長過程を題材にしたり、朝・昼・夜など、一日の移り変わりを題材にした提示も面白いかもしれません。
逆に子供に法則を創ってもらい、問題として提示してもらうなど、法則への理解をさらに深めることもできるでしょう。
この遊びが、「直観力」をも養うアクティビティとなれば幸いです。