皆様、こんにちは。
さて、「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもの。好きな気持ちが進歩につながることは、私たちも体験のとおりだと思います。そして、この言は、子育てに取り組むほどに金言のように思えてきます。
「好きだからこそ上手になる」ことは、誰しにも共通することです。世の中で一流と呼ばれる人も、そのヒストリーを書籍などで触れてみると、親が子供の「好き」を見出したことから始まることがあります。全ての事例に触れることなど到底できませんが、恐らくどの分野でも、特定の能力に秀でていたり得意なことがある方は、その能力と紐づく「好き」なことに触れる体験が、幼少期に存分にあったのではないかと思うのです。
たとえば、私がこれまでの経験を振り返って考えてみると、好きなことは「創ること」です。その対象は広いのですが、たとえば、このようなサイト・記事や、知育に関する物を創ることも好きです。そして、その「創りたい」という欲求は自然なものであり、そもそも「創ってしまえないか?」という思考も自動的に発生するのです。・・・なんで、こんな自分になったのでしょう?
思い起こすと、やはり自身の幼児期の体験と紐づきます。
その実、私はもともと幼少期から創ることが好きだったようです。その後、小学生の時は、3年程アトリエ(絵画教室)に通い、やめてからも、絵を描くことが好きでした。その後、学生時代は、音楽に熱中し、30歳ごろまで、楽器の演奏や曲作りなどで遊んでいました。仕事上においても、企画色の強い業務を嗜好するなど、現在にも色濃く反映されているように思うのです。
さて、このように、人生の長きにわたって影響することがある、幼児期の「好き」。これを知育、今回のテーマである英語にいかに結び付けてゆくか。
これから、幼児の英語教育をお考えの方、英語教材を購入する方、本文が参考の一助となれば幸いです。
「英語」を好きになってもらうために、子供の本能を利用。
私の子供は現在4歳後半。そして、その子は英語が好きな状況にあると思います。英語を身に付けてもらうため、私が子供に働きかけたツールは、「英語のうた」と「英語のDVD」。レッスンなどに通ったわけではなく、この二つのツールを家庭で視聴させていました。そのため、「子供を英語好きにするため」のおススメツールは、英語の歌と動画になります。
そもそも、英語云々に関係なく、大抵の子供たちは、上記の両方またはどちらかは好きだと思うのです。以前、私が個人的に、家庭での英語教育に関するアンケートを取ったところ、下記のような結果も出ていました。
・対象:4歳から12歳までのお子さんがいて、英語に興味があると回答した保護者:48人
- 英語の取り組みを開始した時期について、3歳までに開始した方が、全体の72.9%。
- 親が見立てたところによる、子供が好きな教材は、動画(DVD・テレビ)が64%、絵本(タッチペン含む)が28%となっています(回答時の、お子さんの年齢での判断)
- 親が、英語学習を開始する際に取り組んだ働きかけにおいて、主に活用した教材は、「音楽CD」「レッスン(教室)」が、それぞれ20.8%。次いで、「動画(テレビ)」が18.7%となっています。
- 英語の音を判別できるよう幼児期から音楽を聞かせる「かけ流し」は、62.5%の方が取り組んでいました。
※詳細データはこちらの記事に掲載しております。
上記の、独自アンケート調査(2020年6月期)の回答者は、「お子さんが英語に興味を持った」方たちです。こちらを見ても、お子さんが好きな英語の教材は動画・絵本と答えた方が、ほぼ全員。また、子供の英語教育の導入に使用したツールは、音楽CDが約10名、動画が約9名となっています。
このように、多くの子供たちが、「音」「映像」が好きなようです。この理由は、やはり、子供の本能を刺激し、楽しいと感じさせるからでしょう。
「1歳・2歳の子に動画はちょっと…」という方も、音声による働きかけは安心ですね。
よく、英語能力を多角的に高めるためには、聞く、書く、話す、読むといった「4技能」をバランスよく育てることが重要だといわれます。確かにそうだと思うのですが、これらの能力は、英語を存分に好きになった後からでOK!
まずは、英語を好きにするために、幼児が持つ本能に働きかけるべく、英語の「音楽」や「映像」を媒介とした英語の訴求をはじめましょう。
ちなみに、既にお子さんが「言語の敏感期」を過ぎていても、英語好きにならない、英語能力が伸びないこととイコールでは決してありません。あくまで、より効果的に英語を体得できるだろうという話です。
私こと長介も、学校での英語学習は中学1年生から。英語が好きになった理由は「洋楽」。Bon Jovが英語の先生でした(笑)。それでも、20代で入社した会社では、同僚のネイティブと、ビジネス上で(一定の)コミュニケーションを取れていました。今の子供たちを取り巻く環境は、私が学生時分であった20~30年前より、英語に触れる機会で溢れています。さらに、教育内容はさておき、小学校からの英語教育が実施されるなど、英語による刺激がある点で、今の子どもたちは恵まれています。
ただし、親の私たちが意識しておきたいことは、「英語の上達につながる秘訣」を知っておくことです。そして、その秘訣をもとに、毎日少しでも触れられるような環境づくりを行うことだと思っています。
子供の英語能力を「いつまでに」「どこまで」伸ばすかを考えましょう。
次に、「英語好き」から、能力アップにつなげるステップを考えましょう。その際に重要なことは、「どこまで」「いつまでに」こどもの英語スキルを伸ばすのかということ。時期と目標地点の想定が大事です。
そして、この到達レベルや時期を考えずに、たとえば英語教材が定めるスケジュールに沿って計画を設定してしまうと、強制感や義務感が顔を出してしまう恐れがあります。そして、子供が当初はもっていた「好き」な気持ちも消失し、親が思い描く結果に到達できないかもしれません。
子供の10年後を見通しにくい時代ですが、第二言語を学ぶこと自体、脳を活性させてくれます。今いちど、子供の到達してほしい英語能力、その時期を意識し、きちんと取り組んでゆきましょう。
たとえば、20歳頃に、ビジネスで少し使えるレベルまで伸ばす場合
20歳を過ぎたころに、ビジネスの慣習は未だ分かっていなくとも、英語という言語の仕組みを体得。ビジネスとしての英語利用には携わっていないが、英語に慣れていることもあり、フォーマルな言い回しも容易に覚え、発信できるレベル。TOEICでは700点代後半、「VOA」や「NHK WORLD TV」など、第2外国語学習者向けのニュースは無理なく聞けるレベル。
そのような、ビジネスで通用する初級レベルに、20歳を過ぎたころに到達したい場合は、幼児期に英語を好きになり、継続して英語に触れてゆけば充分でしょう。本記事が目標に考えているレベルです。
小学校卒業までに、細かい文法というよりは、英語を組み合わせて使う「使いかた」を体得しつつあれば、その先の英語学習は楽です。より詳しく表現するための方法を増やすという作業になるでしょう。
良い教材と巡り合えれば、この「使いかた」の体得は家庭内でも可能ですので、小学校までの時間を、家庭内英語教育にも割きたいところです。
私自身を参考に申し上げると、私は、20歳の方より、社会人経験およびが英語の活用経験が長いため、このレベルより少し上にあるかもしれません。ただ、現社会人の多くの方と同様に、英語学習を開始した時期は中学1年生の時からです。そして、自身で英語の仕組みを探求していったのは、よりツカえる英語を身につけたいと思った社会人になってからです。結果、多くの時間を英語学習に割いています。脳の発達が目覚ましい子供のときに、英語の仕組みから理解できるような英語学習を行っていれば、必要レベルに到達する学習時間は相当に少なくて良かっただろうと思います。
なお、海外大学に入学をさせたいなど、早いタイミングでより高いレベルに到達したい場合は、より一層、幼少期から、英語環境の構築に気を配りましょう。
なお、そのようにお考えの方はアンケート上にもいらっしゃって、次のような意識で取り組んでいました。ご参考までに。
このお子さんは、アメリカ留学を夢と位置付けて頑張っておられるよう。そして、親御さんも、その環境を出来るだけ整えてあげたいという意思がありました。海外留学を目指す親子の取り組み方の一例として、参考になればと思います。
幼児期の英語教育は、親と一緒にワイワイ楽しく!
幼児期の英語教育は、五感に働きかけて、「楽しく」行うことが重要です。
そして、英語でやる何かが楽しい、英語の先にある何かが好きになるよう、促してみましょう。好きな気持ちを育て、自分自身で学びはじめるプロセスを創っておいてあげると、子供はきっと英語と長く深く付き合うようになるはずです。
気をつけたいこととしては、「英語教育」のことを考えすぎると、「頭でっかち」になり、焦ったり、子供に強制してしまったりしがちなこと。
「英語は楽しいものなんだ」「英語ができるとこんなに楽しいんだ」と思えるような、その後押しをするようなツールや環境を提示したいところです。
日本の社会も英語教育熱を帯びているため、英語教育に関する情報が乱立し、親も焦りがちになります。日本語の学びと同じように、英語のスキルアップも、いたるところに、子供を褒めるポイントがあります。
ここぞとばかりに褒めまくり、好きから得意にさせ、ぐんぐんスキルをノバースしましょう!
皆さまの参考の一助となれば幸いです。
ことわざ「好きこそそものの上手なれ」とは、どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いものだ、という内容ですね。
昔々から、「好き」と「上達」の相関関係は認められていたようです。
そこで、その「好き」な気持ちを、能力向上に活用すると、どんなプロセスを描くのかな、とふと考えてみました。
もともと、子供の「好き」は少々曖昧なところがあると思いますが、知らないことに「好き」はないとして、何かしらやってもらいましょう。例えば、何かしら親が取り組んでもらいたいことがあり、それに取り組んでもらっている導入期から
➡①誉めたり担ぎあげたり(笑)して、一定時間その何かに携わってもらう(習慣化)
➡②できるから嫌いじゃない、習慣として続けているからどんどん練磨、得意になる
➡③得意だからこそ好きにもなり、好きだから、つらくても継続できる、努力できる
➡④継続しているから、大層なレベルまでこなせるようになり、周りの人からも評価される
➡⑤そして、何かに紐づいた何かも好きになり、好きがずっと続いてゆく
といったスパイラルが生まれるのではないでしょうか。
そのような、「何か」をする活動の際に、「好き」・「継続」・「得意」に着目しながら活動を促すと、どのような成長を遂げるのでしょうか。
こうなるのだと思います。